نخستین 200 خط.
(教会の鐘の音)
(風太郎(ふうたろう))夢を見ていた
(スタッフ) 起きてください 新郎様
新婦様の準備が整いましたよ
(風太郎)あっ
(風太郎)君と出会った あの夢のような日の夢を…
(風太郎) 焼き肉定食 焼き肉抜きで
(おばちゃん)はいよ
(風太郎)この学食での最安値は ライスと思われがちだが 実は違う
焼き肉定食から 焼き肉皿 200円分引くと―
ライス単品の値段で みそ汁とおしんこが付くのだ
水も飲み放題だし 学食最高!
(女子生徒) 上杉(うえすぎ)君 また1人 フフッ
(男子生徒)ヤベえ
フッ
あ?
(五月(いつき))んっ…
(生徒たちのざわめき)
(風太郎)うちの制服じゃない
ってか 何でこうなった?
(五月)私のほうが先でした
隣の席が空いています
移ってください!
ここは毎日 俺が座ってる席だ あんたが移れ
(五月)んっ…
(女子生徒)あっ ほら 上杉君が女子とごはんを…
(男子生徒)うわっ マジ!? (風太郎)くっ…
チッ あいつら…
えっ?
(五月)ううっ…
(風太郎)顔 真っ赤…
無理してんじゃねえよ
250円のうどん 150円のエビ天が2
100円のイカ天
かしわ天 サツマイモ天
おまけにデザートのプリン!?
昼食に1,000円以上とか セレブかよ!
まっ 勝手にすれば
いただきます
ああっ
うん?
行儀が悪いですよ
食事中に勉強ですか?
テストの復習してるんだ ほっといてくれ
へえ~ よほど追い込まれているんですね
何点だったんですか?
あっ おい!
え~ 上杉風太郎君 得点は…
あっ…
ひゃ… ひゃく…
これ…
あ~ めっちゃ恥ずかしい
うっ… わざと見せましたね!
うっ…
悔しいですが 勉強は得意ではないので―
羨ましいです
そうです! せっかく相席になったんです
勉強 教えてくださいよ
ごちそうさまでした
ええっ!? 食べるの早っ!
お昼ごはん それっぽっちでいいのですか?
私の分を少し分けましょうか?
むしろ あんたが頼みすぎなんだよ
太るぞ
ふと…
うっ…
あなたみたいな無神経な人 初めてです!
あなたみたいな無神経な人 初めてです!
(メールの着信音)
(メールの着信音)
(メールの着信音)
もう 何もあげません!
(風太郎)うちの借金がなくなる?
(らいは)お父さんが いいバイト見つけたんだって
最近 引っ越してきた お金持ちが―
娘さんの家庭教師を 探してるらしいんだ
(風太郎)家庭教師?
(らいは) アットホームで楽しい職場
しかも 相場の5倍のお給料!
(風太郎)裏の仕事のにおいしか しないんだけど
(らいは)人の腎臓って 片方なくしても大丈夫らしいよ
お… 俺にやれと!?
(らいは) アッハハッ! ウソウソ
でも これで おなかいっぱい 食べられるようになるね
お兄ちゃん!
あっ
(おなかの鳴る音)
(風太郎)で その娘って どんなヤツなんだ?
(らいは)あ… 高校生で―
確か お兄ちゃんの学校に 転入するって言ってたよ
んっ!?
(らいは)名前は えっと 中野(なかの)…
中野五月です どうぞよろしくお願いします
(風太郎)あっ… この人 知ってる
(男子生徒)転入生って女子じゃん (男子生徒)普通にかわいい!
(女子生徒)あの制服って 黒(くろ)バラ女子じゃない?
(男子生徒)マジかよ 超金持ち!
(風太郎)転入生で金持ち
ということは こいつが…
ど… どうも
フン!
よろしくお願いします
(風太郎)ま… まずい
(おばちゃん)はい 焼き肉定食 焼き肉抜きね
(風太郎)昨日は失敗したが あの転入生に拒否されたら―
家庭教師の話がなくなってしまう
何とか あいつのご機嫌を…
(風太郎)また君と 机を並べたくて来てしまった
もちろん ごはんだけでなく 勉強もね
(五月)まあ!
(風太郎)完璧だ!
うっ…
お待たせしました
(風太郎)友達と食べてる…
すみません 席は埋まっていますよ
(一花(いちか))ちょっと 君 行っちゃうの?
(一花)五月ちゃんが 狙いなんでしょ うん?
狙ってるわけじゃ…
えっ ホントに五月ちゃんなんだ!
うわあ ずばり決め手は 何だったんですか?
真面目なとこ? 好きそうだもんね
そうだ 私が呼んできてあげるよ
(風太郎)待て! (一花)あっ
よけいなお世話だ
自分のことは自分で何とかする
フフッ ガリ勉君のくせに!
男らしいこと言うじゃん
困ったら この一花お姉さんに 相談するんだぞ
何か 面白そうだし
“お姉さん”って…
同学年だろ たぶん
(風太郎)しかし困った
あいつと家庭教師として 顔合わせするのは―
今日の放課後
今日の放課後
(四葉(よつば))上杉さん 上杉さん?
(四葉(よつば))上杉さん 上杉さん?
(四葉(よつば))上杉さん 上杉さん?
それまでに…
(四葉)上杉さん! (風太郎)うん?
(四葉)アハハッ やっとこっち見た
(風太郎)うわっ だだ… 誰だ!?
ななっ 何で俺の名前を…
(四葉)フッフッフッ
よくぞ聞いてくれました
あなたが落としたのは この100点のテスト?
それとも 0点のテスト?
俺のテスト? 何で?
フッ それはですねえ
あの時…
ああなって…
私が気がついて…
というわけです!
で どっちですか?
(風太郎)右 (四葉)ワオ 正直者ですね
両方セットで差し上げます
(風太郎)要らねえよ
ってか 0点って誰のだよ
私のものです
(風太郎) よく差し上げる気になったな
(四葉) 上杉さんの第一印象は―
“根暗で 友達いなそう” でしたが―
新たに“天才”を 加えておきますね
早っ!
(男子生徒たちのどよめき)
(四葉)むむむむ…
(風太郎) いつまでついてくんの?
まだ お礼を言われてません
はあ?
(四葉)落とし物を 拾ってもらったら“ありがとう”
天才なのに そんなことも知らないのですか?
(風太郎)たまたま拾った (四葉)ああっ…
(風太郎)これで貸し借りなしだ
あっ
そっか ありがとうございます!
(風太郎)お礼 言っちゃったよ
(風太郎)帰り道なら 1人になると思ったんだが…
(二乃(にの))五月 食べすぎじゃない?
そうですか?
まだ2個目ですけど
(二乃)この 肉まんオバケ~!
うわっ や… やめてください!
(二乃)男にモテねえぞ!
(五月)よけいなお世話です! (風太郎)くっ…
謝るタイミングがねえ
(三玖(みく))1人で楽しい? (風太郎)うん?
あっ… わ… わりとね
こういうのが趣味なんだ
(三玖)ふ~ん 女子高生を眺める趣味…
予備軍…
通報するのやめて
あと 友達の五月ちゃんにも 言うなよ
分かった
でも あの子は友達じゃない
(風太郎)えっ?
ええ…
(風太郎)こ… ここか?
マジもんの金持ちじゃねえか
間違い… ないよな
(物音) (風太郎)げっ!
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