نخستین 200 خط.
・~
<私の家は 小田急線で・
新宿から急行でも 1時間半はかかる・
ほとんど田舎にあります>
<このとおり 家も平凡で・
住んでる人も とても平凡です>
房枝
何してるの ・ はーい
寝てんじゃないでしょうね
・ もう 分かってるよ そんなおっきな声 出さないで
なら 早くしなさい 冷めちゃうじゃないの
やんなっちゃうな 隣近所にモロ聞こえんじゃん
好きで大声 出してるわけじゃないわよ
まったくもう なんで 毎朝… 「なんで 毎朝同じこと・
言わせんの?」でしょ?
あーあ だんだん評判悪く なっちゃうわ
せっかく かわいいレディーで 通ってんのに
早くしてね ん? ああ
母さん! え?
いいかげんにしてよ 毎日 毎日
あら 本当 ハハハ… いけませんよ
ママ ハイチオールないよ
買ってありますよ
はい うん
でもね パパ
そんな薬にばかり 頼ってないで 少し運動でもしたらどう?
運動? ジョギングでも縄跳びでも
私 テニスやり始めてから すごく調子いんだから
ねえ 一緒にやらない? 日曜日だけでも
半ズボンは 似合いません
<我が家には もう一人 お兄ちゃんがいるのですが・
演劇に夢中になりすぎて パパの怒りに触れ・
今は 勘当中の身の上>
<そんなわけで 現在 我が早乙女家は・
4人家族なのです>
パパ 駅で会っても 声かけたりしないで
友達 一緒なんだから
じゃ いってきまーす いってらっしゃい
ほい
よしよしよし はい
じゃ いってくる いってらっしゃい
ハァ
はあ はあ…
ああ どうした? ああ! 忘れ物
慌て者
・~
ああ おはようございます
・~
あっ 大丈夫?
なんだ クソじじい
長生きして 何が面白いんだ
・~
・~
房江! こっち
ごめんね 遅いよー
・~
・~
生意気なんだよ
バカ野郎 本当 お前 ちゃんとしろっつうんだよ おい・
すぐ「オレが オレが」 偉そうに ったく・
すぐ「オレが オレが」って
・~
あっ 部長 おお 早乙女課長
おはようございます おはよう
よい お天気で ああ まったくねえ
東田君
東田君!
へ? 課長 呼びました?
君は毎日そうだね どうして イスに座った途端に・
大あくびなんかするんだ
そうですか・
おい 俺 毎日やるかい? ああ そのようですね
そうかなあ ちっとも 気がつかなかったな
でも 別に悪意はありませんので 気にせんでください
気になるよ!
これから戦が始まろうという時に ふわーっとやられたんじゃ・
意欲を そがれるよ なるほど
どうもすいません 気をつけます・
さて
おい 君 君 君! ま まだ何か?
君は いつもあくびをしたあと そうやって スポーツ新聞持って・
トイレへ行くね 参ったな
どうして うちで 用を足してこないんだ
はあ うちじゃあ出ないんです
腸の 目覚めが遅いんでしょうか 朝飯食って 電車に揺られて・
会社に着くころ ちょうど いい具合になるもので
だったら12~13分 早めに出てきたらどうですか?
そうすれば 始業時間前に 用は足すでしょう?
うちは ウンチングカンパニーじゃ ないんだから
はあ 一応 努力はしてみますが
明日から気をつけたまえ
きょ 今日は どうしましょう するなとは言わんよ
いってらっしゃい みんな気詰りだから
はい では いってきます
新聞は置いていきたまえ
まったく 会社を 何だと思ってんだ
あれで 東大かね
ほれ
イテー! あ…
もう 何やってんのよ
大丈夫? うーん
あんた ちょっと 今日は変よ
困っちゃったな 何が?
誘われたら 断れないんじゃないかな
誰に? 新しいコーチ
山田コーチ ん?
ああいうタイプ 弱いんだ 私
ほら ちょっと見て ん? あ…
フフフ… ハァ フフ…
早乙女君
また愛妻弁当 うん 何か
俺 やっぱり辞めるよ
今朝 専務に辞表出した
神経痛がひどくてね
北海道への単身赴任は とても自信がないんだよ
しかし なにも辞めなくても
まっ これも 1つの転機だと思ってさ
いや 転勤の話が 持ち上がったころから・
考えちゃいたんだけどな
また ゆっくり話そう
とりあえず 君にだけ 伝えておこうと思ってね
いんだよ
・(着信音)
はい 早乙女
岩崎?
どちらの岩さ… 専務でいらっしゃいますか!
どうも 大変失礼しました
いえいえ あの 食事はもう とうの昔に・
すんでおりまして はい で 何か
はい では 早速 伺います
失礼いたします
専務のお呼びですか? うん
転勤ですか?
君は仕事ができん割に よく観察するんだね 人のこと
私が誰に呼ばれようと 君に何の関係もないだろう
ああ 転勤かあ
気の毒になあ
・~
何階でしょうか?
13階 はい
イヤな階数だなあ
・~
・~
・(秘書)はい・
どうぞ
・(岩崎)はい
早乙女課長が お見えになりました
ああ そう
失礼します
やあ 呼び立てて すまんね あっ はあ いえ
紹介しよう・
彼女が せがれの婚約者の郁恵さんだ
松本でございます 早乙女でございます
この度は本当に おめでとうございました
ありがとうございます さあさ かけてくれたまえ
あっ ハッ 失礼します
君 結婚式へは出てくれるね
あっ ハッ 私ごときまで ご招待いただきまして
謹んで 出席させて いただきたいと思います
早乙女君 そう まあ 堅くならんで
はあ あっ 部長 いらしてたんですか
さっきからいますよ どうも 大変失礼いたしました
いやあ わざわざ来てもらったのは 他でもないんだが・
披露宴で 君 スピーチ お願いできないかね
スピーチの メンバーを見たら 君が入ってないんでね
今 叱ったとこなんだよ
急な話で 申し訳ないんだけども 1つ 引き受けてもらえないかね
ん… 何とおっしゃいました?
いや スピーチを頼みたいんだよ
私が?
何と言っても 君は これの直属の上司だからね 頼むよ
しかし 他に立派な方が大勢…
私ごときの出る幕では…
いやあ そう謙遜することもないだろう
こいつの悪口でも 言ってくれればいいんだよ
課長 お願いします お願いします
身に余る光栄でございます
私 謹んで 祝辞を述べさせていただきます
ああ お願いするよ 話というのは そういうことなんだ
ハッ はい
あっ それでは これで失礼をいたします
あー ご苦労さん
やっぱりハネムーン ヨーロッパ?
あ いえ 平泉あたりを のんびり・
歩いてみようかと思ってます そういうのがいいね
お… おいおい ああ 君 それは引くの
あっ どうも
失礼をいたしました
随分 気負ってるね
いや 彼はマジメの上に 何かがつくほうですからね
わが社でも 融通の利かない点じゃ・
3本指に入る男でしょう アッハッハ
式は火曜 金・土・日・月 金・土・日・月
今日入れて あと4日
よし! やるぞー ハッハハハ…
よいしょ
・ 母さん
宗八郎
しばらく
どうしたの? 突然 またお金でしょ?
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