Les 200 premières lignes.
(釣り鐘の音)
(バスのクラクション)
(車掌) お待たせしました 19時45分発→
瀬戸大橋経由 東京方面行きです。
(佐伯 麗) あり得ない。
)
(佐伯さゆり) )
(車外アナウンス) 四国高速バス 『さぬきエクスプレス号』新宿…。
あり得ない。
(車掌) こんばんは。
(車掌) はい どうぞ。
(咳払い)
あり得ないんですけど。
(玉川大輔) はぁ?
私の席。
チッ。
「7A」。 ん?
ハハっ 失礼しました。
(車内アナウンス) 発車します。
バス 動きますので ご注意ください。
(着信音)
(車内アナウンス) 間もなく 車内 消灯…。
(さゆり) 麗? どこ!? ん? バス。
(さゆり) え? バ… なっ 何 降りなさい!
無理。
あのさ… もう少し 声 小さくしない?
あっ すいません。 よろしく。
あの 話 聞いてもらえます?
はぁ?
私に父親がいたんです。 そりゃ いるでしょ。
母からは 死んだって聞いてたんですよ。
15年間 そう信じて来たのに…。
((麗のお父さんね→
私と離婚してから 亡くなったって言ったけど→
生きてるの))
((今まで言わなかったのはね→
言ったら 「会いたい」って言うでしょ?))
((ひっどい男だからさぁ 会わせたくなかったの))
((でも もう→
二十歳でしょ? だから))
私 二十歳じゃなくて 19歳になったんですけど…。
母親が娘の年 勘違い?
まぁ 普段から そういうこと よくあるから別にいいんだけど。
うん。 え?
ん!
ねぇ よくドラマでさ→
実の親が生きてるって分かると 絶対 会いに行くじゃないですか。
あれ 分かんなかったんですよね~ 何で会いたいって思うのか。
生みの親なんて どうでもいいじゃんって思ってた。
でも…。
自分が その立場になってみたら→
やっぱり会いたいって 思うんですよね。
あっ それで親父さんに会うために 東京に向かってるわけだ。
よく分かりますね。
じゃないと あのバス 乗ってないでしょ。
でも 父が東京のどこにいるのか 母も分かってないみたい。
え?
ごちそうさま! ちょ…。
母は 父に愛想 尽かして→
4歳の私を連れて 琴平に戻ったんです。
だから 私の父の記憶は…→
手だけ。
)
)
大体 世界が狭いんですよ! 田舎って。
例えば 東京での活動資金に 貯金 全額おろしたんですけど→
銀行の窓口にいたのは あすか。 あすか?
小学校からの同級生。 いいじゃん 別に。
世界 狭過ぎ! ふ~ん。
まぁ 俺 東京だから あんま ピンと来ないけど。
ふ~ん。
東京の人には見えない。 チッ。
ん… ウチの母 再婚するんです。
へぇ~。
あっ じゃあ 今度 おとうさんと暮らすんだ。
父は そう簡単には 見つからないと思うんですよね。
まぁ 東京 広いからね。
うん だって 手掛かりは 名前と生年月日だけですよ。
鈴木卓也って名前。
平凡過ぎるでしょ?
検索してみたけど ヒット件数 多過ぎ。
じゃあ もし見つかったら どうするの?
え?
う~ん…。
殴るかも。
殴る? うん。
うん 殴る。
よし じゃあ 俺が 捜すの手伝ってやるよ。
え? 別にいいです。 何で?
力になりそうもない。 お前なぁ…。
なぁ! ん?
俺 玉川大輔 君は?
佐伯 麗。 うらら?
う ら ら! 綺麗の「麗」!
それで 「うらら」って読むんだ。 まっ 綺麗より→
かわいいって言われるほうが 多いんですけどね。
はぁ?
でしょ?
フッ まぁ どちらかというと。
フフフ…。
フフフ…!
あっ そうだ。
何で バス乗った時 泣いてたんですか?
え?
東京生まれって 言ってましたよね?
分かった!
フラれて 女の人を追いかけて来たけど→
やっぱりフラれちゃった。
で 帰りのバスの中で→
涙が出ちゃった。
ね?
うっせぇよ。
(車内アナウンス) 長らくのご乗車 お疲れさまでした。
新宿に到着いたしました。
お忘れ物のございませんよう お手回り品をお確かめの上→
お降りのご準備をお願いします。
あ~!
東京だ~!
すご~い! 東京だ~!
アハハ…!
よし 行動開始!
あれ?
(店員) いらっしゃいませ。
牛丼大盛り つゆだく みそ汁もつけて!
(店員) はい 大盛り つゆだくワンです。
(自動ドアが開く音) ≪牛丼並と卵≫
はい。
あ~。
平気なんだ? 1人で牛丼。
東京だと普通じゃないんですか? 女のコ1人で食べるの。
(店員) はい お待たせしました。 つうか大盛りだし。
問題あります?
べ~つ~に~。 いただきます!
ごちそうさま!
なぁなぁなぁ 手伝うって 鈴木卓也捜し。
いいです 落ち着いてから ゆっくり捜しますから。
ごちそうさま。 ありがとうございます。
えっ 何? ん。
ありがとう じゃあね。
(店員) ありがとうございました いってらっしゃいませ~。
え!? ここに載ってるの みんな決まったんですか?
一日で? そうなんですよ。
最初から なかったんじゃないですか?
釣り広告っていうんでしたっけ?
いや あの 決して そんなことはございません。
信じられない。 いや 大体ですね→
このお家賃で下北沢って ちょっと無理があるんですよね~。
探してください。
うちみたいな 大手じゃなくてですね→
地元の不動産屋さんに行けば 何か…。
ありがとうございます! 行ってみます! は… はい!
ありがとうございました~。
すいません この辺に不動産屋ありませんか?
ちょっと分かんないんだけど。 そうですか。
(華子) こんにちは。 こんにちは。
こういうの あんまり着なさそうだね。
はい。
たまには冒険してみれば?
ね?
ですね! うん。
せっかく東京に来たんだし。 へぇ~ どこから?
四国の香川です。 うどんの?
ハハっ やっぱり そういうイメージなんだ。
あぁ ごめんなさい。
全然! 私も おうどん大好き。
フフっ。
試着 してみれば?
はい。
あっ 持っててあげる。
あっ すいません。 は~い。
どう? ≪いい感じです≫
わぁ~ いいじゃない。
ですね このまま着ます。
は~い あっ バッグ。
あっ すいません。
ホントに 500円でいいんですか?
うん 早く処分したくて。
へぇ~ 売れ残りって感じじゃないけど。
あっ ありがとう まぁ 仕事で一度だけ着たのとか。
あぁ…。
モデルさんだ!
うん ちょっと…。
へぇ~!
脚 細っ!
あっ さっき聞こえたけど 不動産屋 探してるの?
そうなんです。
ホテル代 もったいないから 今日中に決めたくて。
う~ん そう…。
あの祠の角を 曲がって曲がった所に→
『角田不動産』があるんだけど そこに行ってみたら?
私も そこで見つけてもらったの。
ありがとうございます。 (華子) はい。
気をつけて。 うん。
(不動産屋) ええ はい 風なんかもね…。
この部屋で3万円なんですね!
はい はい…。
ええ 3万円です。 ハハハ…!
決めます! ここで いいです!
ホントに いいんですか?
だって めったにないんでしょ? まぁ めったには…。
No comments yet. Be the first to leave one.