最初の200行です。
ようこそ、シャムシェル・シン氏。
お父様の突然の訃報、心よりお悔やみ申し上げます。
いい方でした。
悲しい…
何が悲しいんだ、シャムシェル氏。
父が死ぬのは、珍しいことじゃない。
死ぬ時は…死ぬんだ。
座ってくれ。
基地の警備を強化したな、バルウィンデル。
衛兵までピリピリしている。
自分の基地でボディチェックを受けるとはな。
気を悪くしないでください、シャムシェル氏。
私が来る時だって彼らはチェックします。
それに、この基地は…
…まだあなたのものです。
しかし、あなたが去った後は…
…この敷地も…
…施設も私のものになる。
聞こう、バル。
続けろ。
今日から利益の20%をもらう。
そして、父の20年にわたる忠誠の証として…
…この土地すべてを私に譲渡してもらおう。
もし断ったら?
なら、数百万ドルの損失を覚悟することだ。
あなたは世界の大国に武器を供給している。
私も知っている…
…どれが合法で、どれが違法かをな。
この情報を流すだけでいい。
そうすれば彼らは直ちに…
…数百万ドルの注文をキャンセルするだろう。
完全に追い詰められたな、バル。
エゴで商売を潰すわけにはいかん。
書類を出せ、サインしてやる。
いいペンだ!
ピア・クラウン!
価格は2万ドルだ。
気に入ったか?
ああ。
くれてやる。
知ってるか、シャムシェル・シン氏。
まさかこんなに簡単に納得するとは思わなかった。
怒り出すかと思っていたんだ。
そうしたら、私なりの方法で説得するつもりだった。
それなのに、あっさり同意した。
兄がよく言っていたよ。
怒りに任せた決断に利益はないとな。
だからまず決断を下し…
…今、怒りが込み上げている。
猛烈にな!
私の故郷ハンディアにはこう言う言葉がある。
「ライオンが獲物を仕留めれば、まず自分が食う」
「次にハゲタカやハイエナが食う」
「残飯には虫けらが群がる」
お前は俺にとって虫けら以下だ。
シャムシェル・シン!
怒りは抑えられるかもしれないが…
…俺は無理だ。
忘れるな、お前は丸腰だぞ。
生きて帰りたいだろう?
落ち着け。落ち着け。
お前の部下が持つその玩具は、俺が製造したものだ。
生きて帰る件だが…
…保険なしで動くほど、俺は馬鹿じゃない。
そのペンに触るな。
感圧式だ。
この2万ドルのペンには20グラムのゼラチン爆薬が仕込んである。
起爆装置は俺の手の中だ。
部下に伝えろ…
…荒い息も吐くな、動くのも禁止だ。
俺が押せば…
…お前の心臓のすぐそばで小さな爆発が起きる。
「ドカン」だ。
すべて終わりだ。
忠告したはずだ、バル…
…この男には手を出すなと。
危険な男だ。
頼む、何かしてくれ。
- もしもし、旦那。 - サイラスか…
今日から基地の管理はお前に任せる。
ありがとうございます、旦那。
バルウィンデルに電話を渡せ。
もしもし。
言い忘れていたことがある、バル。
取引は白紙だ。
『シャムシェル・シン。』
『アル・シファ島で最大の兵器工場を所有する人物。』
『25年前、故郷ハンディアで違法兵器の製造と…』
『…密売の容疑をかけられた。』
『だが逮捕される前に家族とこの島へ逃亡し…』
『…今もここで事業を続けている。』
『ここが彼の拠点だ。』
『ラグヴェンドラ・シンハ、通称ラグ。』
『シャムシェルのボディガード兼右腕。』
『忠実かつ冷静、無口な男だ。』
『ラナ・シンガ。シャムシェルの宿敵だ。』
『世界中のあらゆる違法ビジネスに手を染めている。』
『強大で…』
『邪悪で…』
『…危険な男だ。』
『サンジャナ。シャムシェルの唯一の娘。』
『極限スポーツが趣味。』
『3種の武術を極めた達人でもある。』
『鋭い動きと、それ以上に鋭い頭脳を持つ。』
『大胆でスマート、そして野心家だ。』
『サンジャナの双子の兄、スラージ・シン。』
『車より先にキレる性分だ。』
『金に糸目をつけない生活で世渡りしている。』
『彼には特徴がある。』
『先に手が出て、後から考えるタイプだ。』
『ヤッシュ…』
『シン家のトラブルシューター。』
『シカンダル・シンの親友でありボディガード。』
『無口だが、拳は饒舌だ。』
『忠実で愛嬌があるが、極めて致命的。』
『そして…シカンダル・シン。』
『シャムシェルの義理の息子であり…』
『…スラージとサンジャナの義兄だ。』
『北京で長年を過ごした。』
『シャムシェルに次いで、一族で最も権力を持つ男…』
『…それがシカンダル・シンだ。』
『これでシン家についての概要は終わりだ。』
『何をすべきかは分かっているはずだ。』
『レースの始まりだ。』
- ターゲット確認。 - よし。
今度こそ確実に仕留めろ。
よし、心配するな。
荷物は時間通りに届く。
ラグ、大変だ。
ラナの連中だ!
止まれ!止まれ!
動け、ラグ!
もっと近づけ!近づけ!
左だ。左へ!左!左!
ラナの差し金だな?
そうだろう?
そうだ、ラグ。聞いてくれ。
お父様が襲撃された、スラージ。
何だと?
- 父さんは? - 安心しろ。
無事だ。
医療チームがついてる。
幸い肩をかすめただけだ。
誰がやった。
ラナ以外に誰がいる?
ラナを殺してやる。
スラージは何と言っていた?
ひどく怒っていたようだが。
ラナの倉庫へ向かうつもりだろう。
あの馬鹿め。
サンジャナも一緒だろう。
確認しろ…
…シカンダルはどこだ。
シカンダルには既に連絡済みです。
困った時、いつも助けてくれた。
俺にとって一番大切な宝物だ。
幸運の守り神さ。
これを、お前にやる。
本当に?
ありがとう。
美しいね。
大切にしろ。
色っぽいおじさん、嫉妬してるんじゃない?
いや、相当嫉妬しているはずだ。
嫉妬じゃない、嬉しいんだよ。
ずっと狙っていたんだ。
だがお前にふさわしい。
ありがとう。
ラグ…
…スラージとサンジャナを俺の部屋へ呼べ。
それと、弁護士はどこまで来た?
ようこそ、弁護士さん。歓迎するよ。
- こんにちは、旦那。 - ああ。
- お怪我は? - 大したことない、かすり傷だ。
誰だか分かるか? 我が家の顧問弁護士だ。
- シュリカント・ヴェルマだ。 - こんにちは。
- どうも。 - ああ。
入れ。
どこへ行く気だ? 座れ。
お前たちのために来たんだ。
- 茶かコーヒーは? - いえ。
ありがとうございます。
本題に入ってくれ、弁護士。
数週間前、お前たちは25歳の誕生日を迎えた。
母上の遺言を執行する時が来た。
おや…
いいな。
母君スミトラ・デヴィは…
…アル・シファの資産を二分した。
50%をシカンダルへ…
…数年前に名義変更を済ませてある。
そして残り50%をお前たちに…
…今こそ執行する。
25%ずつだ。
これが遺言書だ…
…ここにサインを頼む、息子よ。
- ここに? - ああ。
おめでとう、二人とも。
これで二人はこの土地の50%の権利者だ。
では、これで失礼します。
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