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(寝息)
(インターホン)
(まい)やっば!
ちょちょちょ… ちょっと待ってね。
いらっしゃい。
(菊池)だ… 大丈夫? もちろん。
(真美)今日は お招き ありがとうございます。
あ… 入って 入って。 (菊池)お邪魔しま~す。
(真美)これ…。 あ ありがとう。
(真美)お邪魔しま~す。
粗茶ですが…。 (菊池)いやいやいや。
ホントに。 1パック298…。 いや そこじゃなくて。
何 この部屋。何かモデルルームみたい。
モデルルームっていうか 生活感なさすぎじゃない?
そう?あ… もしかして引っ越ししたて?
まだ開けてない荷物とかが ごっそりあるんでしょ?
ううん 荷物は とっくに全部 開けたよ。
引っ越したの 去年だしね。 え でも→
生活に必要な類いのモノとかが 全然 見当たらないんですけど。
必要なモノって? リモコンとかティッシュとか→
いろいろあるでしょ。 あ~ それなら…。
・~
(菊池)あ~… あったね。 (真美)いちいち ここから出して→
使うんですか? うん。
面倒くせえ。 あざっす。
(菊池)何が? (真美)っていうか この家→
どこも こんななんですか? ん?
(菊池 真美)うわ~… うわ~… う~わ…。
(真美)すてき! 鉄のフライパンだ。 重っ。
(菊池)調理器具 これだけ? 少なっ。
案外 何とかなるんだよね。
(真美 菊池)は~…。
(菊池)空って。(真美)斬新ですね。
靴 いちいち全部 ここに しまってんの?
っていうか服 これで全部なんですか?
うん。 まあ 結局 捨てちゃうんだよね 全部。
(菊池 真美)捨てちゃう?
<というわけで はじめまして。 私の名前は まい。→
もう何となく 皆さん お分かりでしょうが→
私の趣味は掃除 洗濯→
お片づけ お片づけ お片づけ。→
っていうか私 実は何にもない空間が大好きな→
スーパー捨て魔なんです>
ど… どうしたんですか? 急に。 あ こっちの問題。
・~
・~
・~
・~
・~
・~
ってか 何で? え?
何で そんなに捨てちゃうの? 何でって言われても…。
いや ドヤ顔 すごいな。
<ちょっとでも必要じゃないモノを 見つけると…>
・~
・~
<と まあ どうしても 捨てたくなっちゃって→
家族に止められる事も しばしばなんですけど>
何で? 捨てちゃ駄目なの?
< それでも懲りずに捨て続けると やがて→
ある一線を越える瞬間が訪れる>
捨て…。
<こんなふうに>
あ こ… これは 夫からもらった 初めての誕生日プレゼント。
でも全然 使ってないし 正直 趣味じゃなかった。
とはいえ これを捨てるのは嫁として→
いや 人として…→
でも 捨てる。 迷ったら とりあえず捨てる。
これぞ名付けて…。
え 何でK点?
こうして幾度となく…。 無視か。
捨てのK点越えを果たして 手に入れた→
この何にもない空間が→
私は好きなんだ~ だ~… だ~…。
(菊池)へえ~…。
(真美)ちなみに 今まで何を捨てたんですか?
う~ん そうだな…。
自分 三角コーナーです。→
流しには欠かせない存在だと 自負しています。→
野菜の切れ端 じゃんじゃん入れて下さい!
いちいち洗うのが嫌。
僕 調味料の計量に命懸けて 誇りを持って やってます。→
あなたの食卓を おいしくできるのは そう…。
普通のスプーンでいい! 踏んで下さい。
僕の事 どんどん踏んで下さい。 洗うの面倒くさい。
いや 僕を あんなやつよりも…。 同じく。
風邪ひくぜ。 早く俺で… 。 フェースタオル2枚で拭ける。
私なしで どうやって うがい…。 手酌で。
疲れた君を癒やしてあげられ…。 部屋が狭くなる。
(一同)僕たち 力を合わせて…。
重層とクエン酸で十分。
まあ ほんの一部ですけど。
ってか バスタオル 捨てたんだ…。
今まで捨てて後悔したモノとか ないんですか?
まあ あるけど ちょっと不便なだけで→
別に死ぬわけじゃないしね。
あ~ そういう尺度なんですね。
いい? 後悔が怖くては 何もない生活はできないの。
(真美)はあ…。 そして いつか私は…。
何にも持たずに生きていきたいの。
(菊池)どうしよう 全然 世界観についていけない。
あれ? よく見たら→
これも必要ないよね? ねえ?
(菊池)「ねえ?」って言われても。 よし 捨てよう。
(菊池 真美)え~!
(菊池)いやいや 何やってんの? 何やってんの?→
いやいや いやいや…。2人が遊びにきた記念。
(菊池)何? その記念。 やめて。 これは捨てない方がいいって。
よし そっち持って! せ~の…。
1 2 1 2…。
1 2 1 2じゃなくて。(真美)まいさん→
これなくなったら空き家みたいに なっちゃいますよ。
よし 立てよう! (菊池)立てない!→
家族にも ちゃんと相談した方がいいって。
家族? そうですよ→
ちゃんと 家族の意見だって聞かないと。
そっか… そうだよね。
危なかった!
いや もう捨て魔っていうか 変態のレベルですね。
それだ!
あんた もはや捨て変態だ。
捨て変態?
いいね…。
(菊池)いいの?
あの ちょっと質問なんですけど→
私って変ですかね?
あ いや… こんなにモノを捨てたがるって→
やっぱり変なのか…。 (ふみ)変よ。
え…。
(つとむ)まあ でもさ それが まいちゃんだから。
つとむキュン。
< そんな事を 家族から言われながらも→
こんなにもモノを捨てたがる 自分を客観視したくなって→
私はブログを開設した。 やがて リプライもつき始めて…>
<と まあ いろいろな ご意見もあるのですが→
何はともあれ 皆さん…>
ようこそ 捨て変態の世界へ。
フフフフ…。
<ここは物欲にまみれた現代社会で いかに モノを減らし→
快適に暮らせるかを 日夜 研究している秘密機関 NNL>
室長 室長。
どうした? ネコ型研究ロボットのくるり君。
(くるり)あの その呼び方 やめて下さい。→
国民的アニメキャラと 若干 かぶってるんで。
(室長)ん? そうか?
(くるり)はい ただでさえ 最近のネットはパクリに敏感なんです。
(室長)うん 確かにな。
(くるり)オマージュだっつってんのに。 (室長)ところで どうした?
あ また捨てられない人たちに 関する報告が上がってきました。
ん! どんな報告だ?
(くるり)はい えっと 食器を減らしたいんだけど→
どれも気に入っていて 何から 捨てていいか分からなくて→
途方に暮れている という人たちが→
結構いるそうなんです。 (室長)なるほど。
(くるり)何か いい方法ありませんか?
私は知らん! (くるり)自信満々に言われても…。
(室長)しかたない 彼を呼ぼう。 (くるり)彼?
ぽっけ君 ぽっけ君。
はい 室長。 (室長)紹介しよう→
彼は新入りネコ型研究ロボットの ぽっけ君だ。
(くるり)あ うわさの新人ですね。(ぽっけ)よろしくお願いします。
(室長)早速だが 何か いい方法はないか?
はい 分析します。
分かりました。 (くるり)は… 早い!
(ぽっけ)それなら ところてん式代用法が→
有効かと思います。 (室長)うん それは?
(ぽっけ)モノに第2の使いみちを 与えてあげる事で→
代わりに別のモノを 一つ捨てるテクニックの事です。
(室長)う~ん 例えば? (ぽっけ)例えば→
捨てられない お皿の一つを ペット用などにしてしまえば→
代わりに今まで使っていた ペット皿を捨てられますよね。
(くるり)あ~ つまり お気に入りは転用して→
そんなに お気に入りじゃないモノを→
代わりに 押し出しちゃうって事だね。
(ぽっけ)そうです。 それが ところてん式代用法です。
(室長)なるほど。 さすがだ ぽっけ君。
(ぽっけ)ありがとうございます。 (室長)くるり君の→
改良版なだけの事はあるな ぽっけ君は。
(くるり)あ… そうなんですか。
(室長)そう 彼は君の性能を はるかにしのぐ→
新型ロボットなのだよ。 予算も5~6倍はかかっておるぞ。
あ~ そういう事は 教えてほしくなかったな…。
まあ~ 何て すてきなリビングなのかしら。
<引き続き 皆さん こんにちは。→
捨て変態の まいです。→
でも 変態とはいえ 人の子。 昔から こんな境地に→
たどりついていたわけじゃ ないんです。→
もともとは 皆さんと同じく普通の…→
いいえ 多分それ以下の→
っていうか むしろ モノを捨てられずに ため込む→
捨て変態の世界では 最下層の人間だったのです>
(笑い)
・まい 漫画もいいけど 宿題 済んでからにしなさいよ。
もうちょっとしたら やる。 ・今やりなさい!
はいはい やりますよって。 あれ? ランドセル…。
<あのころの私には まだ 捨ての「す」の字もなくて>
ランドセル ランドセル… え? 消えた?
・「チャン チャン チャーン」
いやいや いやいや あんな おっきいもん 消えるわけないし。
<数十年後 まさか自分が 捨て変態になるなんて→
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