لومړۍ 200 کرښې.
(警告音)
(機内アナウンス) ただ今 緊急降下中
マスクを強く引いて 鼻と口を覆って…
(乗客の悲鳴)
(客室乗務員) 酸素マスクをつけて下さい! (乗客の悲鳴)
酸素マスクをつけて下さい!
(鳴り続ける警告音)
(爆発音)
(機体が急降下する音)
(少年)うっ…
ううっ…
うっ…
うう…
(少年の荒い息)
うっ…
うわっ…
(少女)ああ…
う うっ…
(木山(きやま)慎一郎(しんいちろう)の声) フォルトゥナとは運命の女神
助けて…
(慎一郎の声) その瞳を持ってしまった者は
死を目前にした人間が
透けて見えるという…
(遠藤(えんどう)哲也(てつや))木山
木山
(慎一郎)社長
この車 ボンネットの コーティングだけだったろ?
(慎一郎)ああ…
バフ目 見つけちゃったんで
昨日 残業してたのそれか
(慎一郎)余計なことして すいません
納期には終わらせますから
決まりだな
木山 ちょっといいか?
もしかして 2号店のですか?
(遠藤)ああ
いよいよですね
ああ いよいよだな お前が店長になるのも
え?
2号店 お前にやってほしい
無理ですよ そんなの…
もう何年になる?
10年… ですね
(遠藤)10年か 早いもんだな
お前を預かってすぐの頃は
マスキングすら まともに できなかったのにな ハハッ
でも 俺なんかよりもっと… (携帯の着信音)
まあ ちょっと考えてみてくれ
もしもし 俺だ
ああ 今スケジュール 組み直してるから…
(遠藤美津子(みつこ)) また“先輩 差し置いて”
とかって思ってんでしょ?
そんなだから損しちゃうのよ 慎ちゃんは
(金田(かねだ)大輝(だいき)の笑い声)
(金田)あーあ…
(慎一郎)金田さん
(金田)何だよ
俺がやったって証拠でも あんのか?
いいよな
社長のお気に入りだと 色々と
(何かが割れる音)
フゥ…
(美津子)どうして? (遠藤)ん?
(美津子)慎ちゃん
“2号店の店長さんに”って
あいつは腕がいいからな
まあ 腕の良さだったら 金田君も十分 腕はいいんだけどね
ハハッ… 確かに金田もな
ただ⸺
時々 木山を見てて 心配になるんだよ
あいつはただ 時間の空白を埋めるために
ずっと仕事に 集中してるんじゃないかって
ん?
(桐生(きりゅう) 葵(あおい))選ぶのって 難しいですよね
今日はどういったものを お探しなんですか?
あ…
今日は 新しいのを 買いに来たわけじゃなく
使ってる携帯が壊れてしまって
(葵)ああ 修理ですね
こちらにどうぞ
あっ…
あっ すいません
失礼します
(慎一郎)まだガラケーってやつで
(葵)申し訳ありません
こちら古い機種ですので
メーカーでの修理は ちょっと難しいかと
ですよね… それがよかったんですけど
ちょっと待ってて下さいね
あっ あの…
(葵)どうして この携帯がいいんですか?
ああ…
最近のは よくわからなくて
それに 昔から⸺
何かを選ぶのが苦手なんです
(葵)わかります
人生は選択の連続ですからね
でも お客様は 選んでるじゃないですか
“これがいい”って
えっ…
(葵)それも 立派な選択だと思いますよ
はい できました
ああっ!
とりあえずの応急処置ですが
ありがとうございます
あっ あの 修理代…
ああ 結構です
でも…
ただし…
秘密ですからね
フッ フフフ
(慎一郎)ハハ…
フフッ
(車内放送) この電車は芦山(あしやま)行き 急行です
片岡(かたおか)の次は日野倉(ひのくら)に止まります
ああ…
ごめんね 私 お箸の持ち方 変だよね
あっ いえ…
慎ちゃん
2号店の店長さんの話…
引き受けたら?
社長はね あれでも…
慎ちゃんの 父親代わりのつもりなんだよね
わかってます
(美津子)うん
(男)あっ ごめんなさい (慎一郎)あっ すいません
えっ…
(サイレンの音)
(救急隊員1)はい 行こう (救急隊員2)はい
(救急隊員1)入ります 1 2 3…
即死だな
(金田)おい
おい!
冷てえんだよ ぼーっとしてんじゃねえぞ
(慎一郎)すいません
(美津子)ねえ 知ってる?
昨日の夜さ 駅前で事故あったの
ああ… はい
(美津子)亡くなったの 商工会の会長さんの息子さんだって
何かもう びっくりしちゃった
ほんと 人の運命なんて わかんないわよね
美津子さん
(美津子)ん?
もし…
わかったら どうします?
(美津子)何が?
人の運命
何それ? えっ 予知能力みたいなこと?
例えば
死ぬ直前の人間がわかる とか…
(美津子)えー ヤダ
人がいつ死ぬかなんて 知りたくない
えっ 何?
“あなた もうすぐ死にますよ” とか言っちゃうわけ?
何かそれって 死神みたいじゃない?
ですよね
(美津子)当たり前じゃない
(慎一郎)あれ?
(葵)あー…
これは こないだより 厳しいかもしれませんね
(慎一郎)ああ… やっぱり
申し訳ありません
せっかく 大切に使って頂いてたのに
あ いや…
いいんです
これを機会に 新しいのに 替えようと思ってたんで
選ぶの苦手なんですよね?
えっ?
あっ… はい
お手伝いしましょうか?
ありがとうございます
そちら お預かりしましょうか
中のデータが取り出せるかどうか やってみます
ああ
(葵)あ あの…
あっ…
(慎一郎)お願いします
(葵)どうかしました?
えっ いや…
ネイルが… きれいだなって
ああ! アハハ
ありがとうございます
すいません やっぱいいです!
(葵)あ あの…
(慎一郎の荒い息)
大丈夫ですか? あ…
これ お返ししますね
桐生葵さん
(葵)はい
大切な話があります
仕事が終わったら
30分だけ 時間を頂けないでしょうか
駅前のカフェで 待っててもらえますか
8時半には行けると思います
あ… すみません お待たせして
あれっ?
(葵)ん?
えっ…
戻ってる
え…
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