لومړۍ 200 کرښې.
(百地(ももぢ)三太夫(さんだゆう))フッ フッ フッ…
フーッ
(下忍)うおあっ!
(下忍たち)うりゃー!
うりゃー!
(下忍)うわー!
(下忍たち)ハハハハッ!
ハハハハ…
(下忍たち)おおっ!
(下山(しもやま)次郎兵衛(じろべえ))ほら 来いよ
(下山平兵衛(へいべえ))何事だ!
(次郎兵衛)おお 兄者!
(次郎兵衛)戦じゃ 百地と!
百地家と何があった?
わからん
くだらん また いつもの小競り合いか
父上!
(下山甲斐(かい))弾を込めろ! (下忍たち)応!
(甲斐)矢は絶やすな! (下忍たち)応!
(伝吾(でんご))御屋形(おやかた) ここは一旦 退(ひ)いた方が…
もはや 門は開く
(利助(りすけ))ん?
おお!
なんじゃ?
(下忍)うっ
(下忍)うあっ
(下忍たちのうめき声)
(下忍)あっ うっ!
ううっ
(下忍)うぐっ
(無門(むもん)のせき)
(無門)けむっ
(伝吾)あやつの前に門はなし
(利助)ゆえに“無門”とは よう言うたもんじゃ
門は開いた
かかれー!
(伝吾)行けー! (下忍たち)応!
(甲斐)守れ
守るんだ 俺を守れ
(無門)じゃ わしは これで
(伝吾)また門を開けるだけか?
ああ 斬り合いなんかしたら 死ぬかもしれん
下山平兵衛が弟 次郎兵衛を斬れ
(無門)は?
(三太夫)永楽銭(えいらくせん) 30文でどうじゃ
50…?
100!
(無門)受けた
(無門)ちと借りるぞ (利助)あ…
ふっ
ほっ
すげ
兄者!
打って出ようではないか
兄者と わしほどの力があれば 百地家の奴(やつ)らなんて皆殺しじゃ!
ハァ… 次郎兵衛
敵の者とて 親もおれば子もおる
むやみに殺してよいという ものではない
(下忍たち) 無門じゃ 無門だ 無門じゃ!
(下忍たち)応!
(無門)ほい
ほい ほい ほい ほい
(下忍)いけー!
(無門)へーい
フン!
おりゃー!
(無門)ハァー…
なめやがって
(太鼓の音)
か~わ~!
(太鼓の音)
(下忍)川じゃ!
(下忍たち)川じゃ! 川じゃ!
(下忍たちの歓声)
バカな!
川かあ…
(下忍たちの歓声)
(下忍たち)おおー!
めんどくさ
(下忍たちの歓声)
やめろ!
戦ってはならん!
おのれのかなう相手ではない!
(下忍たちの笑い声)
なんじゃと?
えいやっ!
(下忍たちの笑い声)
(下忍たち)おおー
ぐっ…
うっ! あっ!
痛い 痛い 痛い 痛い! 痛い 痛い 痛い…
(無門)おお…
おいしょ
(下忍たちの罵声)
ん? おっ
(次郎兵衛)おりゃー!
おらー!
(無門)ほい ほいさ ほい
(下忍たちの笑い声)
うっ うー!
うー! クソ
(下忍たち)おおー (無門)えいさ ほいさ
(下忍たちのあおる声)
うっ おりゃ!
(下忍)どうしたんじゃ ほら!
ほら いけ!
(下忍)いけ!
(下忍)ほら!
やめろ! 次郎兵衛!
うわあー!
なんじゃ お前が“じろべえ”か
(下忍たちの歓声)
じろ…
じろ… 次郎兵衛!
兄者…
あ…
ぐっ… うう…
じゃ わしは これで
おのれ 無門…!
うあー!
うっ うう…
(無門)お前 速(はえ)えな
貴様…
何 怒ってんだよ
くうー…
(鐘の音)
(三太夫)おーい 下山の!
(甲斐)おお 三太夫!
(三太夫) 十二評定 参集の合図じゃ
戦は しまいじゃの
どうじゃ 共に平楽寺(へいらくじ)まで行かんか
いつまでやってんだよ
(平兵衛)父上! 次郎兵衛が討たれたのですぞ
それがどうした
我が子を殺されたのですぞ!
次男など下忍にすぎぬ
下忍が死んで何をうろたえる
(下忍たちの談笑)
(ナレーション) これが私が育った“忍びの国”
常日頃から 意味のない小競り合いが行われ
多くの者が簡単に死んでゆく
人を人とも思わぬ 人でなし
まるで虎や狼(おおかみ)のような獣たち
“コロウノヤカラ”などと
他国から呼ばれておりました
わしは 何という馬鹿(ばか)者じゃ
今になって ようやく気づくとは…
この者共(ども)は
人間ではない
(ナレーション)しかし この忍びの国が滅ぶのも時間の問題
乱世の覇者 織田(おだ)信長(のぶなが)は
伊賀(いが)の周りの国々を ことごとく支配下におさめ
今や その魔の手は
お隣 伊勢(いせ)の国へと 迫っておりました
信長は自らの次男 信雄(のぶかつ)を
伊勢の国主 北畠(きたばたけ)家に なかば強引に婿入りさせたのです
(織田信雄)御免
(北畠具教(とものり))遅かったの 婿殿
おのれが当家へ参った時より
この日が来ることは 承知しておったわ
しかし
大膳(だいぜん) 左京亮(さきょうのすけ)
わしの元で織田に歯向こうた 一騎当千の武者共が
まさか この場に現れようとはのう
(信雄)時に 小茄子(こなす)は いずこだ
(具教)はて 何のことかな
(信雄)とぼけるでない
それ1つで城が建つとも言われる 1万貫(がん)の茶入れじゃ
おとなしく差し出せば
その方の取り計らい 悪いようにはせぬぞ
これのことかな?
ほう よい心がけじゃ
貴様…
(具教)どうした? 早く始めんか
待てい!
大膳!
いかがした 大膳 わしの命が聞けんか!
(長野(ながの)左京亮)参る!
腕を見せえ 左京亮!
応!
(具教)うっ! (左京亮)はっ!
うっ…
大膳
どうした 左京亮を救わんか!
(日置大膳)元のあるじなど…
斬れるか!
うわ うーわっ!
うおっ
左京亮!
そこへ直れ!
(具教)うう… ああ…
大膳!
(大膳)うっ
(具教)ぐっ…
大膳 よう聞け
これより 伊勢は 織田家のものとなる
おのれも家臣を持つ身ならば
その者共の安寧のみを考えよ
(刀を落とす音)
今後は 織田家と共に生きるのじゃ
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