The first 189 lines.
(村長)ここは 古くからの 航行の難所でしてな
いろいろなものが流れ着くのです
昔は 村総出で 整備していましたが
(フリーレン) 人手が足りなくなって
放置ってわけか
(村長)以前は 透き通るような きれいな海でした
知ってるよ
(村長)報酬は これで いかがでしょうか
大魔法使い フランメの著書か
(フェルン)フリーレン様
この村にある魔導書は これだけ?
(村長)はい
(フリーレン)分かった
清掃の仕事 引き受けるよ
(フェルン) その魔導書 偽物ですよね
(フリーレン) 言われたとおり 勉強しているね
偉いよ フェルン
フランメの著書に本物なし
これも出来の悪い偽物だ
どうして 引き受けたのですか?
困ってる人が いるみたいだったからね
ただの善意とは思えません
(フリーレン)そうだね
これは自分のためだ
また 長い滞在になりそうですね
(パン店店主) いつも ありがとうね
フェルンちゃん
ひとつ おまけしといたから
(フェルン) ありがとうございます
もう3か月になるね
村には慣れたかい?
(フェルン)はい
(婆さん) この時期の海岸は冷えるから
気をつけえよ
(フェルン)もう冬か
まだ寝てる
こんなに散らかして...
昨日 片づけたばっかりなのに
フリーレン様 朝でございます 起きてください
(フリーレン)ん... んん...
おっ...
(フェルン) 海岸の清掃に行きますよ
ハァ...
うう... 寒い
ふと思ったのですが
(フリーレン)何?
フリーレン様って もしかして
すごく だらしがない人なのでしょうか
毎朝 フリーレン様のことを 起こして
ごはん 食べさせて 服 着せて
これ 私 完全にお母さんですよね?
(フリーレン)1人でも できるよ
(フェルン)でも それだと 昼まで寝ていますよね
(フリーレン)うん
(フェルン)まあ 別に 私は もう諦めていますけど
ごめんって...
(フェルン)勇者様御一行との旅は どうしていたんですか?
世話をしてくれる人なんて いないですよね
(フリーレン) 寝坊は しょっちゅうだったね
(フェルン)怒られたりは しなかったんですか?
(フリーレン) 怒られたよ 1度だけね
(フェルン)1度だけですか
勇者様たちって寛大なんですね
(フリーレン)器が違うよね
あとは ハイターが たまに舌打ちしたくらいかな
ごめん
(ハイター)チッ (アイゼン)おい
(ヒンメル) 気持ちは分かるけどさ
それ 普通に ぶちギレてますよ
(村長)清掃は順調ですかな?
あと3分の1ってところかな
(村長)新年祭までに 間に合いそうですか?
(フリーレン)何とかね
(村長)あー でしたら 今回は ぜひとも
日の出を見ていただけると うれしいです
フリーレン様
(フェルン) 海岸の掃除と新年祭って
何の関係があるのですか?
(フリーレン) この村では新年祭の日に
日の出を見る習慣があるんだ
透き通るような海に 日の光が反射して
とても きれいなんだってさ
フリーレン様は 見なかったのですか?
私が起きれると思う?
それもそうですね
(フリーレン) 急ごうか あまり時間もない
(フェルン) 水質も問題ありませんね
(フリーレン) 何とか前日までに間に合ったね
(フェルン) 最初の時とは見違えました
(村長) 助かりました フリーレン様
もちろん 新年祭にも 参加されますな?
(フリーレン)うん
(村長)歓迎いたしますぞ
(フェルン) 正気ですか? フリーレン様
太陽が昇る前に起きるんですよ
不可能でございます
(フリーレン) 徹夜するから大丈夫だよ
そこまでして 日の出が見たいのですか?
正直 興味はないよ
だから 見て確かめるんだ
(フェルン)よく分かりません
(フリーレン)そうだね
(ヒンメル)なぜ 新年祭に来なかったんだ?
フリーレン
ハイターなんて ショックのあまり 寝込んでしまったぞ
かわいそうに
(アイゼン)酒の飲みすぎで ダウンしているだけだぞ
みんなは行けたんだから それでいいじゃん
(ヒンメル)僕たちはね 君にも楽しんでほしかったんだよ
(フリーレン) ただの日の出でしょ
楽しめるとは思えないけど
いいや 楽しめるね
(フリーレン)どうして
君は そういうやつだからだ
(寝息)
(フェルン)寝てる...
寝てる!
フリーレン様 起きてください
新年祭に遅れますよ
お母さん...
(フェルン) 誰が お母さんですか!
なんで私が こんなこと...
(フリーレン)んん... (フェルン)あっ
ありがと フェルン
(フリーレン)ふん...
確かに きれいだけど
早起きしてまで 見るものじゃないな
ヒンメルは 私のこと分かってないな
フェルン 帰って二度寝...
フリーレン様 とても きれいですね
そうかな
ただの日の出だよ
(フェルン)でも フリーレン様 少し楽しそうです
(フリーレン)それは フェルンが笑っていたから
あっ...
フッ
私1人じゃ この日の出は見れなかったな
(フェルン)当たり前です
フリーレン様は 1人じゃ起きられませんからね
(ハイター)ご家族ですか?
(アイゼン)昔の話だ
俺の村が魔族に襲われてな
何をしている
(ハイター)祈っています
(アイゼン) 人は死んだら 無に還(かえ)る
天国に行くんですよ
(フリーレン)数千年前までは
無に還るって考えが 主流だったからね
ドワーフは伝統を重んじる
まあ 私も天国には懐疑的だけど
今の人類の魔法技術じゃ 死後の魂の観測ができないから
実在を証明できないんだよね
(ヒンメル) どっちでもいいと思うけどな
そうですね
私も 実在するかどうかは どっちでもいいです
僧侶が それ言っていいのか?
生臭坊主?
でも たとえ 実在しなかったとしても
あるべきものだと思います
(アイゼン)なぜだ
そのほうが都合がいいからです
必死に生きてきた人の 行き着く先が
無であっていいはずがありません
だったら 天国で
贅沢(ぜいたく)三昧していると 思ったほうが
いいじゃないですか
フフッ 確かに都合がいい
祈るか
(アイゼン)ああ
(フリーレン) アイゼン 遊びに来たよ
(アイゼン) 30年ぶりとは思えん態度だな
たった30年でしょ
(アイゼン)フッ
そうだな
まさか お前が弟子を取るとはな
アイゼン
何か手伝ってほしいこととかって ある?
(アイゼン)フリーレン
ハイターにも 同じようなことを聞いたらしいな
お迎えには まだ早いぞ
なんで知っているの?
(アイゼン)文通をしていたからな
(フリーレン) 顔に似合わず律儀だね
(アイゼン) お前が そっけなさすぎるんだ
...で あるの? 手伝ってほしいこと
(フリーレン)フォル盆地か
懐かしいね
(アイゼン)来たことあるのか?
昔ね
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