İlk 200 satır.
暗闇の世界
21世紀 致死性のウイルスが 蔓延し
地球の人口は 200万人足らずに減少した
かろうじて生き延びた者も 全員が視力を失った
数世紀が経った現在 視覚ビジョンは単なる幻想と見なされ
口にすることさえ 異端視されていた
パヤン王国の外れ アルケニ︱村
落ち着いて
パリス
神の炎が昇るよ 赤ん坊を祝福してる
もう生まれそう
どこにいたの?
ちょっとね
破水したわ
この世に 赤ん坊を迎え入れる歌を
子よ いざ見つけん 我に巡り着く道を
母は祈り 父は念ず
子よ いざ見つけん 我に巡り着く道を
頭が先だ いいことだよ
出でませ 子よ
マグラ 耳に触れたよ 花のつぼみみたいだ
生まれそう
取り上げて
ババ・ヴォスは?
今は忙しい
飲んで ほら
大男がいても邪魔だよ これは女の仕事だもの
最初に抱かせてやりたいの
すぐに戻るさ
今の音は?
もうすぐ赤ん坊を抱ける そのことだけ考えて
投げ縄の音だわ
どうして? 村が襲われるの?
“鼻利き”が奇襲隊の においを嗅ぎつけた
馬や犬を連れた奴らが 山のふもとに来てる
夫はどこ?
ババ・ヴォスは 村の防衛を指揮してる
武器を取れ!
ついてこい
岩壁へ
鼻利き 風のにおいを
犬と馬 人間が 泥と草をかき分けてます
川を渡ってる
ケイン女王の命じた 魔術師狩りの隊です
別の場所へ行くだけかも
マタル 感知しろ 奴らの意図は?
暴力の意図を感じます
じきにやってくる
アユーラ 何人いる?
馬は数十頭です 人間は…
200人か それ以上
奇襲隊どころか大軍だ
アルケニー族よ ここは我らの村だ
一丸となって敵に向かうぞ
戦いに備えろ
我 ババ・ヴォス
身を呈して アルケニー族を守らん
いざ!
ケイン女王の肉を 犬に食わせろ
行くぞ!
座って
ほら しっかり
誰が襲ってくるの?
放浪の民が 奴隷狩りに来ただけだろ
パリス
嘘は分かるのよ 私の耳はごまかせない
何か隠してるわね
あんたの今の仕事は 子を産むことだよ
隠してもダメ 何を知ってるの?
何も ただの年寄りさ
鳥と会話し 予知夢を見る人が?
この3日間 フクロウが言ってた
何て?
“魔術師狩りが来る”と
魔術師狩り? どうして ここに?
あんたを捜してるようだ
拘束を解け!
今すぐ この縄を解くんだ!
威勢のいい小僧だな
誰だ?
答えろ
誰だ?
何者だ
今すぐに この縄を解け
私はタマクティ・ジュン 魔術師狩りの将軍だ
私の前に出たら―
ひざまずくがいい
お許しを 私はゲザー・バックスです
伝言を送ったのは私です
こちらこそ謝らねば
お前は仲間を裏切って 神に仕える男だというのに
仰る通りで
我々が追う男の情報が あるそうだな
ええ ケイン女王の妹を 殺した罪で―
死刑宣告された異端者です
知っていることを話せ
奴の拘束につながる情報なら 褒美をいただけますね?
有益な情報なら生かしてやる それが褒美だ
息ができねば 話せません
私の部下は どんな嘘も感知するぞ
誓って嘘はつきません 本当です
では話せ
冬の終わり ある女が 村に迷い込んできました
見たこともない女が 低木の茂みにいたのです
吹雪で道に迷ったそうで―
身ごもっているからと 庇護を求めました
それを族長が許可したのです
自分の子のいない族長は 女と結婚し―
一緒に暮らしてます
その話のどこが有益なんだ
女は腹の子の父親を 明かしませんでしたが―
この首飾りを着けていました
愛の印ですよ 名前が刻まれてます
ご確認を
ジャー… ラ… マ
…レル
ジャーラマレル
将軍がお捜しの異端者の 名前でしょう?
村に住みついた女は今にも―
悪魔の子を産み落とそうと しています
今すぐ村を襲えば 女も赤ん坊も捕らえられる
ゲザー・バックス
村の防衛態勢を教えろ
悪魔の子を産む女を見つけたら お前を生かしてやる
見つからなければ お前を焼き殺す
男? 女?
男の子だよ 元気な子
手足の指は全部あるし 肺もしっかりしてる
シンジェイ 母親に渡して
かわいい赤ちゃん
偉かったね マグラ
よく頑張った
足が出てきた!
双子だよ
逆子だ
刃物を
早く出さないと
息を吸って
吐いて
吸って
吐いて
吸って
いきんで
ババ!
イルン!
岩壁を崩せ!
岩壁を崩せ!
岩壁を崩せ!
岩壁を崩せ!
感知せよ
強い憎悪を感じます
でも静かです
アユーラ
たくさんの馬が ひづめを鳴らしてます
騎兵隊は川音に紛れ―
身を潜めてた
敵は力を―
温存してた
村へ戻れ!
村を出る道は この坂だけか?
他は峡谷や崖に囲まれてます
だから先祖はこの地を選んだ
アルケニー族は滅びる
私を除いては
いい子だ
今度は女の子だよ
母親の元へ
3人目は勘弁だよ
大地が揺れたわ
私の思い過ごし?
いいや 確かに揺れた
シンジェイ 水を
アルケニー族の掟だ
母が子に発する 最初の言葉は―
父の名であるべし
柔らかい魂に届くようにね
ババ・ヴォスじゃない
実父の名前だよ さもないと災いが訪れる
ジャーラマレルよ
父はジャーラマレル
彼の話をして
どんな人?
話したでしょ
見知らぬ人だった
故郷の村を離れ 吹雪に迷う私に…
フクロウからは 違う話を聞いてる
フクロウは何と?
戦士が戻った
岩壁を失ったと?
仕方なかった
魔術師狩りたちが やってきたんだ
魔術師なんて ここにはいないわ
アルカ
話し合いを始める
岩壁は崩れ落ちた
敵は今も谷間にいるが―
雨の降るうちは 襲ってこない
時間はある
逃げ場はないわ
見張りを置き 罠を仕掛けてきた
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