Az első 200 sor.
1990年 ソウル 秋
ちょっと
幼い頃から “人と違う”と言われた
何でも取り出し 分解したかった
中に何が隠れているのか 知りたくて
セウォン
なぜ こんなことをしたのか 先生に教えて
セウォン
何があったの?
大丈夫よ
あなたが?
大丈夫 待ってて
消火器の中身が 気になるのは分かります
問題は
自分のせいで みんな 泣いてるのに
消火器の粉で 平然と遊んでいたことです
すみません
よく言い聞かせるので…
それでは解決しません
治療が必要です
セウォンには
共感性というものが 全くありません
お母さんはね
分かってる
あなたが 笑ったり泣いたりしなくても
ちゃんと感じてるって
お母さんがそばにいるからね
心配しないで
やめて
1人でそろえたの?
賢いのね
もう1つ やってみる?
やらない?
じゃあ サイコロで遊ぼうか
認知能力は向上しましたが
相互作用に関しては 進展なしです
どういう意味です?
社会生活には 困難が生じるでしょう
引き続き通院して脳の検査を
そうだ
お待ちに
当院で始めたプログラムです
〝プログラム案内〟
ご希望なら空きを調べます
ご検討を
“自閉スペクトラム症 とは?”
“月額100万ウォン”
目の前で母親が死んだのに
何の感情もあらわにしません
脳のMRI画像です
海馬と扁桃体へんとうたいが離れていて
記憶に対する感情反応が ほぼ ありません
君がセウォンか
事故のことは覚えてる?
話してくれるかな
速く? ゆっくり?
“速く”はどんなのかな
お母さんが立ってて トラックにぶつかった
“ゆっくり”は?
青い帽子のおじさん 目をまん丸くして“ドン”
車の窓が クモの巣みたいに割れて
〝ソウル7 カ 1947〟
ナンバーまで?
お母さんの頭に白いかけらが しずくみたいに降ってた
それから お母さんの口が動いて
しゃべった
何か言ったの?
何て?
セウォン
“セウォン”
あの子の脳は 実に特殊な構造をしている
海馬と扁桃体の比率を 見てみなさい
海馬の大きさは通常の2倍
だが扁桃体は4分の1もない
あの子が脳を どう使うようになるか
実に興味深い
“そばにいる 心配しないで”
母はそう言ったのに いなくなった
それ以来 人の思考が 気になるようになった
あふれる好奇心は 僕を脳の研究へと導き
他人の脳をのぞきたい欲望は 止まらなくなった
Dr. ブレイン
現在
続いて コ・セウォン博士の発表です
“送信者 受信者”
他人の考えを 知りたいという好奇心
そこから生まれたのが
“量子もつれ”を利用した 脳波のシンクロです
脳波をシンクロすれば 記憶や思考が分かると?
脳が情報を伝える手段は 電気信号です
電気信号を分析すれば
人間の意識の深淵しんえんを のぞくことができます
理屈は分かりますが シンクロする必要性は?
例えば意思疎通ができない 重度の脳疾患患者や
認知症患者を サポートできます
昏睡こんすい状態の患者の 無意識を抽出できれば
昏睡の原因を 突き止められます
考えるだけで意思疎通できる 時代が来るでしょう
それはつまり 脳のハッキングでは?
そのとおり
医学的に有効だとしても
この研究は深刻な問題を 見落としています
自分の考えが知られるなんて
恐ろしいことでは?
おっしゃるとおり––
悪用される可能性と 人権的問題があります
そのため システムの構築に先立ち––
徹底した制度と 法律の制定が必要です
近々 予備実験で証明します
以上です
コ・セウォン博士
「サイエンス・マガジン」 記者のホンです
どうも
取材ではなく
個人的にお聞きしたいことが
どうぞ
私的な動機からこの研究を?
私的な動機があったか?
はい
身近な人の考えは 気になるものです
友達 家族 妻 子供が 何を考えているか…
脳科学者なら誰もが 興味を抱く研究では?
私的な動機は不要なほど
そうですね
事前に博士のことを 調べました
記者の基本ですから
子供の頃 お母様を 事故で亡くされたことや
最近のご家族についても
息子さんと奥様のことが 動機では?
ぶしつけに すみません
“私的な動機”に 興味がありまして
それに関する連載も
どうでしょう
動機のない文明はない
用があるので失礼します
被験体です 2匹とも麻酔済み
ノーマルブレイン72
反復学習で 餌への道を覚えさせた
被験体32は学習経験なし
迷路の終点を知らない
シンクロ実験 32回目
白マウスの記憶を 黒マウスに移す
麻酔状態で脳波をシンクロ
周波数を上げて
1.5 上げました
3に上げろ
ケース32 終了
シンクロ失敗
〝脳コミュニケ︱ション 財団〟
お疲れさまです
先輩 少し休んだら?
なぜ?
無理してるようで
今日 飲みに行くぞ
そう?
先輩 飲みに…
行かない
懲りないヤツだな
聞くだけ無駄だ
コ博士は俺たちなんか 眼中にないのさ
でも仲良くやりましょうよ 人間らしく
人間らしくないヤツと どう付き合えって?
そうよね
正直 ゾッとする
あんなことがあったのに 平然として…
言いすぎだ 仲間だろ
コ先生
雨だし 一杯どう?
結構です
つれないな
こういう日は飲まないと
もういい
誘った俺がバカだった
今日も1人なのか?
待ち合わせ?
いいえ
僕にも妻と息子がいた
もっとジャンプ
普通の夫や父親には なれなくとも
人並みに暮らせていると ごくたまに感じた
だが錯覚だった
どうしたの
ミカ
手放せ
何て?
猫だ
いると落ち着かない
ダメ
ドユンに必要なの
ドユンにとってミカは 唯一の友達なのよ
お願い
共感性や社会性を育めるの
ドユンに ぴったりのプログラムよ
必要ない
僕も似たような子だった
だが今は日常生活にも 社会生活にも問題ない
私は––
ドユンに 普通になってほしいの
そして予想外のことが起きた
妻は息子の死を認めず 変わり始めた
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