ആദ്യത്തെ 200 വരികൾ.
(江分利(えぶり))面白くない
何となく面白くない
(江分利)午後5時
(ベルの音)
(ベルの音)
(ベルの音)
精神的にも 肉体的にも 経済的にも―
精神的にも 肉体的にも 経済的にも―
飲める状態にある者と そうでない者とがある
飲める者同士の目が合えば 問題はない
行く一手だ
(男性)じゃあ (男性)お先に
(江分利) みんな こう簡単にはいかない
つまり 誘われれば 飲んでもいいくらいの状態と―
無理やり誘われれば飲めないことも ないという状態と―
“今日は 絶対 飲まないぞ しかし…”という状態と―
さまざまである
(辺根の口笛)
(辺根)では
(江分利)彼は新婚6か月である
(辺根の口笛)
(吉沢(よしざわ))残業かい? (川村(かわむら))え… ええ
(吉沢)ご苦労さん
また トンちゃんですか?
(江分利)ん? いやあ…
(柳原)やだよ 俺は
飲んだっていいんだけどね どうも 君と飲むとね
(江分利) “荒れるから”の意味らしい
(柳原)今日は とにかく駄目なんだよ じゃあ
(江分利)まあ いいさ
とうとう1人になった
おとなしく帰るか
(江分利)北欧の味 北欧の香り
北欧の… 色
(江分利)面白くない
(江分利) これこそ 本格ビールの色です
これが 本当のホップの香りです
クリーン&マイルド すっきりと まろやか
キレ味がよくて クセのない素直な味わい
後味が爽やかで 舌が喜びに震えます
1杯目より2杯目 2杯目より3杯目と―
飲めば飲むほど そのデリケートな味わいに―
舌が打たれるビールです
(江分利)面白くない
どうも面白くない
面白くないといえば このごろは 何をしても面白くない
36歳という年齢のせいだろうか
無気力である
面白いかい?
(マスター)えっ?
(江分利) 君 このごろ 面白いかい?
ええ まあ…
(ホステス)面白いわよ
(ホステス)面白いじゃないの ねえ? カジヤマさん
ねえ 君 面白いかい?
お客なんて 毎日 同じこと言うんだろ?
例えばだよ ほら
“君 目の下が青いよ 過ぎるんじゃない?”なんて
面白いかい? それで
(江分利) こいつは いつも笑ってるな
(ヨシ江)あっ お代わり?
ストレート (ヨシ江)変な人
だんだん強くするなんて初めて ストレート
(寛子(ひろこ)) 江分利ちゃん 私 駄目なの
何しても面白くないの
ええ? (寛子)死んじゃいたいの
でも お店も辞められないし 面白くないの
でもね 寛子 死んだっていいんだけど―
弟がいるでしょ?
だから 死ねないの もうちょっと稼がなくっちゃ
お代わり
(ヨシ江) あら もう飲んじゃったの?
お代わり
私ね ほんと言うと 江分利ちゃんに悪いんだけど―
失恋したのよ
ほら こないだ 土曜日 休んだでしょ?
箱根(はこね) 行ったのよ そこで言われちゃったの
寛子のこと 好きじゃないって
あら ごめんなさい こんな話
面白くないでしょ?
(ホステス) 面白い 面白くないなんて―
おかしな人ね キザったらしい
私はね 黒犬よ
(江分利)黒犬?
そうよ あたいは黒犬よ
いい?
“おも しろくない”っちゅうのよ
フッ… 分かった?
おも しろくない
(江分利) 俺は こういうシャレに弱いんだ
(江分利)うい…
ああー…
うっ… んっ… んんっ…
(うめき声)
(吐く音)
(佐久間)やあ
ハハハハッ…
(江分利)やあ
(矢口)大丈夫?
おも しろくない
(佐久間)面白くない? (矢口)ふむ…
面白いか? 君たち
(矢口)フフン
いやあ… 面白くない
面白くないだろ?
(佐久間)確かに面白くない
面白くないよ まったく
(矢口)じゃあ 面白い所 行こう
面白いとこなんか ないよ
(佐久間) 任しとき とにかく行こう
どこへ? (矢口)どこだっていい
とにかく飲もう
よし! 飲もう!
(矢口)うん (佐久間)そう来なくちゃ
ハハハハッ
(矢口の鼻歌) (江分利のうめき声)
(江分利)うう… あ… あの…
あ… あんたたち 誰だっけ?
(辺根)じゃあ (ミチ子)いってらっしゃい
(庄助(しょうすけ))いってまいります (夏子(なつこ))庄(しょう)ちゃん お弁当
(庄助)あっ いけねえ
いってまいります
(ミチ子)おはようございます (夏子)おはよう
(ミチ子) ゆうべも遅かったんですか?
(夏子)1時 過ぎてたかしら (ミチ子)まあ
お宅は お出かけになんのが7時45分
お帰りになんのが6時10分
うちの時計より正確なんですもん 羨ましいわ
(ミチ子)ウフフ…
いくら新婚ったって もう6か月以上 たってんでしょ?
(ミチ子)5か月と13日です
んん… うちなんて―
新婚1週間目 ベロベロになって帰ってきたわ
そのとき うっかり黙認したのが いけなかったのね
それ以来 15年間―
1週にいっぺんは大酒を飲む 習わしになってしまったの
フフフ… (明治のせきばらい)
(ミチ子)おはようございます
(明治)おはよう
お義父(とう)さん また 腰が痛くなりますよ
(明治)おや?
十円玉じゃないかな?
(夏子)あら ほんと!
ゆうべ 酔っ払って帰ったとき 落っことしたんだわ
そうかいな
もう 落ちてないかしら
あっ 百円玉
えっ!
なーんだ ビールの栓だった
(夏子)なんだ
(ミチ子)じゃあ 失礼します
(夏子)ぐずぐずしてると また 遅刻しますよ
(江分利) 洋服 どれにしようかな?
“どれにしようかな”って 2着しか ないじゃないの
(江分利) じゃあ どっちにしようかな?
茶の靴は傷んでますから 紺のほうが
(江分利) ハンカチ 鼻紙 たばこにマッチ
そろってます
(江分利)ああ… 眼鏡に時計に財布に定期 ネクタイ
さっさと 顔 洗ったら?
ネクタイを締めて 歯を磨くつもりなんですか?
(夏子)佐藤(さとう)さんも川村さんも もう 出かけましたよ
(江分利)行くやつは行け
ワイシャツは? (夏子)お食事は?
(江分利)いらん
(夏子) あっ それ カフスボタンがないの
(江分利)じゃあ これにしよう
(夏子)ちょっと待ってちょうだい 今 アイロンかけますから
(江分利)ほら 見ろ もう 間に合いやしない
今のうちに トイレ いらしたら?
(江分利) 行きたくなったら行くよ
(夏子)でも どうせ いらっしゃるんでしょ?
とにかく アイロンかけろよ
(夏子) ワイシャツ 着てらっしゃるの
(江分利)当たり前だよ
トイレへ?
ええ?
あっ この名刺 いいんですか?
(江分利)何だ? これ
(夏子) 洋服のポケットに入ってました
ええ?
(江分利のせきばらい)
(矢口)ゆうべは どうも 大変 失礼いたしました
はっ? はあ…
お忙しいのに ご無理なお願い ご承知くださって―
ほんとに ありがとうございます
(江分利)はっ? はあ
今朝 早速 編集会議に報告しましたところ―
皆 大喜びなんです
“久しぶりのヒットだ”なんて 言われて
(江分利)はあ あの…
では 締め切りは今月の20日
まだ10日以上ありますから 1つ 傑作をお願いしますわ
(江分利) あの… 一体 何のお話で?
ええ?
お宅の雑誌には ビールの広告は…
ビールの広告…
ご冗談を おからかいになっちゃ困ります
いや か… からかうなんて とんでもない
ほんとに 僕は 全然 覚えがないんで…
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