ആദ്യത്തെ 200 വരികൾ.
・~
おぶうだけでもいいわ 口開けだよ
寄ってってよ
・(バイオリンの演奏)
・~
半分 腐ってるんじゃねえのか?
おしろいつぼに落っこった 化け物みてえだぞ
じゃあな いけ好かない野郎だよ
あっちへ お行きよ!
ちょいと ジゴマの旦那
・ 血を吸うものは おらんかい?
・ 蚊取り線香 ノミ取り香
血を吸うものは おらんかい?
蚊取り線香 ノミ取り香…
ばか野郎
ああ…
ああ… うっ! あっ…
あー! 暑っ! あっ! うっ うっ…
うぅっ…
あー 暑っ…
おー いい女だな 姉ちゃん! やらせてくれよ
今日は日曜なのか?
兵隊さんが来てるんだから日曜よ
ハァ… いつまで こんな商売 続けてるんだ?
分かるもんですか
ああ よっこらしょっと…
ハァ…
こうしてるのが 私の運かもしれないし
運が向かなきゃ どうしたって駄目
・ ・(男性たちの歌声)
兄さんにも運が来ないのと おんなじよ
どう? もう一度
商売時だろ おかみさん うるせえぞ
いいの 私 兵隊 嫌い
あっ… 兵隊さんは かわいそうだな
われわれ日本の青年 労働者は いまだかつて かの行政に対して
不安な… ただ 今日 僕は…
違います! 私たちの… 気を付けてきた
しかし そのまま死に その死に対した…
あっ! われわれ…
ミネさん 加藤さん
どうして こんな所へ?
恥ずかしいわ 苑田が来てるんです
このごろは歌も詠まなくなって
しょせん 五七五七七では 現実は捕まえられないよ
あの てれてれした ヘ短調は どれも冗長だ
詩は どうなさったんですか?
書いてるよ 時代という原稿用紙に俺の体でね
こういう所へ来ると 歌が詠めるんですかね?
えっ?
酒と女と病気と貧乏で 自分を追い詰めて
それを書くんだろう
しかし こんなとこの女相手じゃ デカダンスもなりゃしねえ
ここは あくまで正義のはけ場さ
純粋のかけらもありゃしねえよ
確保だ! あっ!
ミネさん これ これを頼む
待てー!
加藤…
・ 来月には 必ず まとめて お支払いしますから
・ まとめてったって もう 四月も たまってるんですよ
・ ちょっと お邪魔しますよ ・(扉を開ける音)
あっ 先生 少しは入れていただかないと
他の店子にも 示しがつかなくなっちゃうんすよ
先生 あの… わざと 貧乏 なさってらっしゃるんですか?
でもって あの啄木みたいに 「はたらけど はたらけど…
ぢっと手を見る」 なんてのを使うんですかい?
あなたが行く十二階下…
十二階下の女の人たちは 幾らぐらい もらえるんですか?
50銭だったり1円だったり… 泊まれば もっとだ
しかし その半分も あの子たちの身入りにはならない
まさか 淫売に なろうってわけじゃないだろ?
うっ…
大丈夫か? 医者 呼んでください!
ああ はい
初めてか? 吐くのは えっ?
いつからなんだ?
なぜ 黙ってた?
あっ… ハァ…
うつればいいと思って
あなたに うつそうと思った
歌が詠めるでしょ
お酒と女と貧乏…
それに病気
全部そろってるのよ
歌ってよ!
花や景色じゃなくて…
この血の量 歌ってよ!
・(人々の話し声) そうそう どんどん
横に脚を動かしてください これでいいのかい?
上手ですわ そうか そうか
私の脚のことは気にしないで 先生は好きなように進んでらして
これでいいんだな? ああ 上手だわ
・(音楽)
脚は これの繰り返しかね? そうそう
ハハハハハハハ!
苑田 いつ来たんだ? ん?
あら 苑田さん そんな所で 見てないで踊りません?
おい 岳葉 君 やれるんだろ?
おい 琴江に 教えてやってくれないか? ん?
畳の上でダンスですか
奥さんの裾を乱しても 構いませんか?
ん? ああ
私 不調法ですから 何 そんなもの…
ただ抱き合ってりゃいいんです 踊りましょう
琴江 どうしたんだ? 踊りなさい
何を恥ずかしがってるんだ? つまらん!
私が嫌いですか?
私が脚を前に出したら 奥さんは引いてください
そうです
もっと腰を近づけて
私に付いてくればいいです
面白いね この毛唐の遊戯は
今 私は嫉妬を覚えたよ
これは 久しく なかった感情だ
こりゃ 夫婦生活を新鮮にする遊戯だね
あっ 先生… あっ!
女房の吐いた血だ すいません
先生 金 拝借できませんか?
貧すれば鈍すってやつだ
生活のあかにまみれた歌なんてな 私だって歌いたくない
啄木みたく よう折でもすれば その芸術的低さは ごまかせます
しかし 私は… すこぶる健康だ!
だから…
旅に出ます
先生の唱える万葉的な世界を この目で確かめてきます
ですから旅費を貸してください お願いします
断る!
貧しさを糧にするもしないも おまえ次第だ!
あっ…
ハァ…
よく分かりました
生活を…
芸術に映すってのが 理想なんですが
私には金が大事なんです 今 金が
金 貸してください! うっ… 出ていけ!
お願いします! 早く行け!
岳葉さん
奥さんに何か滋養のあるものを…
奥さん あっ… 離してください
奥さん もう一度 踊ってください 離して… 離して!
あっ… 踊ってください ん… うっ…
好きなんです ハァ… うっ ん… うっ… うっ!
「いかばかり人妻は 身をひきつめて嘆くらむ」
「まだ山科は過ぎずや」
「空氣まくらの口金をゆるめて
そっと息をぬいてみる女ごころ」
「ふと二人かなしさに 身をすりよせ」
さ… 朔太郎の歌ですね
あっ… 好きです
あっ…
白秋と人妻の姦通に 材を取ったものです
あっ… 白秋は ろう屋に入れられ 女の人は離婚されました
あっ! ん… ハァハァ…
2人は結婚しました
その結婚は 長くは続きませんでした
んっ!
ん… ハァ…
離してください ああ…
ハァ… 降ってきたな
やらずの雨
泊まってね
あー…
私の田舎じゃね こんな雨が降ると
普段 止まってる水が動きだすのよ
水郷だから 普段 流れてないんだけど
水に流れができるの あっ…
ハァ…
あー… あっちじゃ もどり川って呼んでる
もどり川? うん
どういうわけか そのとき 舟 出すとね
出したとこに戻ってきちゃうの
だから もどり川
田舎 どこ?
千代ヶ浦 ハナショウブのきれいなとこ
世の中は行きつ戻りつ もどり川
水の流れに逆らうあたわず
できた
絵が好きなのか?
夢二が好きなの
夢二は男なんて描きゃしない
私は女だから男を描くの
ああ… ハァ…
あの人の詩も好きよ
「身から出たさび 何としょう」
「真実悲しと思えども 真実 この身が…」
ハァハァ ハァハァ…
あっ…
あっ…! あっ!
世の中は行きつ戻りつ もどり川
水の流れに逆ろうあたわず
チッ… もどり川なんていうのは 実在するのか?
おまえは語呂がいいんで
歌のために川まで 作っちまったんじゃねえのか?
ばか! ばか! どうしたらいいんだよ?
残念だよ! 人間として
生命の行き着く極限まで
延焼し尽くして生きようという 生命の実感 経験を得るために…
おまえら 全く… 田舎出の オカマ集団だ
おい!
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