The first 200 lines.
(リポーター) 逃走した犯人が このホテルに立てこもって→
現在 5時間が経っています。
(リポーター) 犯人は 20歳代から 30歳代の男性3人組とみられ…。
(リポーター) 依然 20名の人質が 捕らわれているもようです→
今日未明…。 (ドアが開く音)
犯人が出て来ました 頭に拳銃を突きつけています。
車!! まだか~!
(銃声) (リポーター) あっ! 発砲しました!
たった今 犯人が…。
(人質) うっ… あぁ!
(犯人) おい どうだ?
(犯人) クソ~! この野郎。 (悲鳴)
(犯人) マジで この金持って 逃げれんだろうな?
(犯人) 何とかしろ!
(悲鳴)
(犯人) 見せしめだ! (悲鳴)
(犯人) これで動くしかねえだろう。
やめて… お願い… 撃たないで→
お願い…!
(悲鳴)
≪アァ… アァ… アァ…≫
(悲鳴)
(犯人) 何だ!? おい! (人質) 何だよ…。
≪アァ… アァ…≫
(犯人)うわ~! な… 何だよ これ あっ あっ あぁ~ あぁ~…!
(物音)
(犯人) うぅ…。
≪アァ~≫
≪アァ~≫
(悲鳴)
(犯人) 誰だ!
(犯人) 出て来~い!! (銃声)
(リポーター) 発砲音です! 中から発砲音が聞こえて来ました。
(銃声)
(犯人) あぁ~! (銃声)
あぁ! うわっ! ハァ ハァ…。
ハァ ハァ ハァ…。
あっ あぁ! あぁ~! ≪アァ… アァ…≫
あぁ あぁ…。
投光器! (犯人) あぁ… あぁ…。
(悲鳴)
もう怖くないからね。 うん。
(ベラ) せっかく助けてやったのに…。
あんなに おびえること ないじゃないか。
(ベロ) フフフ…!
おいら達 強盗より怖がられちゃったね。
姿を見られちまった以上 この街にもいられないよ。
(ベム) 行こう。
あ~あ 何百回目のお引っ越しかなぁ?
あんたのせいだよ ベム。
あんたが助けに行こうなんて 言い出さなかったら→
街を出なくて済んだんだ。
助けを必要とする人間を 見過ごすことはできない。
また それかい 一体 何度 繰り返すんだい こんなこと。
おいら 早く人間になりたい!
≪お尻痛~い!≫
≪仕方ないだろう あたしらには荷台がお似合いさ≫
≪チェ~≫
<それは いつ生まれたのか 誰も知らない>
<暗い音のない世界で 1つの 細胞が分かれて増えて行き→
3つの生き物が生まれた>
<彼らは もちろん 人間ではない>
<また 動物でもない>
<だが その醜い体の中には→
正義の血が隠されているのだ>
<その生き物 それは→
人間になれなかった 妖怪人間である>
じゃあ いいかい? ベロ あんたは今 何歳だい?
恐らく 6歳。
「恐らく」って何だい? ただ「6歳」でいいんだよ。
でも ホントは違うからさぁ。
ホントのことなんかいったら 正体がバレちまうだろ?
ほら 練習。
おいらは6歳 おいらは6歳。 そう。
じゃあ 次 あんたの親は?
いな~い! 違うだろ~。
あたしらが あんたの親 人間から見たら 私らは→
家族にしか見えないんだよ。 チェ~。
今どき 「チェ~」なんていう子 いやしないよ。
フッ。 笑ってる場合じゃ ないよ。
キレイな街だな。
のんきなこと いってんじゃ ないよ。
ホントに 人間になれんのかねぇ?
唯一の手掛かりが そんな紙っきれで。
この男を知る人間に出会えれば→
きっと…。
どうせ ここでも 何の手掛かりもありゃしないよ。
(悲鳴)
≪危ないよ≫ ≪どうしたの? あれ≫
何だい? ありゃ。
(岡田) ん~ ん~ ん~ ん~…!
ん~~! (悲鳴)
ん! ん! ん! んん!
もう。
(岡田) ≪ん~! ん~!≫
(岡田) ≪ん~ ん~…!≫
ん~~…!! (悲鳴)
(悲鳴)
ベム 人間が来るよ。
ベム 人間だって。
行くよ。
えっ でも…。
(夏目章規) おい 手伝え! (辻) はい!
(辻) お名前は?
(辻) 名前ですよ。
(辻) お住まいは どちらになりますか?
(畑山) どうだ 夏目。 ああ 先輩。
あいつだろ? ビルから引き上げたの。
そうなんですけど 何か 怪しいんですよね。
妙に落ち着いてるし 何か隠そうとしてるというか…。
そっか まっ お前が そう感じたなら…。
「納得するまで やれ」ですよね?
ハハっ。
バカな男だよ さっさと逃げればいいのに。
ベムは優しいからなぁ。
いいから ちゃんと 寝床 探しな!
(においを嗅ぐ音)
あれ? この におい…。
よいしょ。
食べ物でも見つけたのかい?
よ~し よしよしよし…。
ベロ あんたねぇ…。
(犬の吠え声) うわっ!
バカ!
あぁ~!
あっ。
(犬の吠え声)
バカ! バカ!
ベロ 何回いわせりゃ 気が済むんだい。
あたしらは 気持が高ぶると 元の姿に戻っちまうんだよ。
特に あんたは ちょっと 驚いただけでも すぐに…。
分かってるよ めんご めんご。
分かってない。
あっ ベラ。
ん?
(松下) 冗談やめましょうよ。
(松下) 助けてください。
(松下) あっ あっ… あぁ~!!
(辻) 犯人が自殺なんて 意外な展開でしたね。
恐らく 仲間内のいざこざでしょう。
ビルから吊るされた岡田と 自殺した松下は→
高校の同級生だったわけですし。
(夏目) あっ ご協力ありがとうございました。
いえ。
ホントに こいつなのか? えっ?
ベ~ム!
さっ お家に帰ろう。 お家?
いいとこ見つけたんだよ!
あれ? どっちだったっけ?
(においを嗅ぐ音) あっ こっちだ! お家。
(夏目) 落ちましたよ。 あっ。
ありがとうございます。 おう 気をつけろよ。
ありがとうございます。
ハァ ハァ ハァ…。
こっち こっち。
どうだい?
あんたが バカなことに 首 突っ込んでる間に→
ご覧の通りさ。 ああ。
「ああ」って… もっと喜びな。
張り合いのない男だねぇ。
ねぇ こっちも見て ベム。
僕のお宝 飾ったんだ。
おぉ 随分 集まったな。
今は どんな おもちゃが 流行ってんだろう?
友達できたら 一緒に遊べるのにな。
ブ~ン。
人間と友達になんか なるんじゃ ないよ。
人間なんて 冷たくて 自分勝手な生き物なんだ。
いくら助けてやっても 感謝のひとつもしやしない。
ベラは人間になりたくないの?
それと これとは別だよ。
人間を信用するなって いってるのさ!
ベラ。
あんただって 忘れちゃいないだろう?
あの雨の日のこと。
あれが 人間なんだよ。
あの目が人間の本当の姿なんだ。
((お前らみたいな化け物が 生きて行ける場所なんて→
どこにもねえんだ!))
ごめん ごめん もう 友達つくるとか いわないよ。
だから もう やめて ねっ?
さっ ごはんにしよう ほら ごはん ごはん。
いただきます。 いただきます。
これ ベラが作ったの?
作ったというか 摘んだというか…。
へぇ~。
うわ…。
干し芋にするかい?
イヤだ 干し芋 飽きた。
だったら おとなしく食べるんだね。
それに ベロ また お箸の持ち方が違う。
あっ。
そんなんじゃ 人間になった時に 笑われてしまうぞ。
うん。
そういってる あんたもだよ。
ん?
ありがとう。
あっ 今の すっごく人間っぽくなかった?
いいなぁ おいらもやって!
ん。
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