The first 200 lines.
(タケル)「そして 父の様な お医者さんになって→
病気で苦しんでる人を助けたいと 思います」
(一同の拍手)
(教師)はい よく書けていましたね。→
じゃあ 次 樽井君。
(翔太郎)はい。→
「『ぼくの夢』 樽井 翔太郎」→
「ぼくの将来の夢は スーパーヒーローになることです」
(児童たちの ざわめき) (教師)シー シー。
(翔太郎)「すごく いっぱい修業して→
必殺技とか使えるようになって→
困ってる人を助けたり 悪者をやっつけたりして→
最終的には美人とケッコンします」
(児童たちの笑い声) (児童)どういうこと?
(教師)はいはいはい みんな 静かにして→
まだ終わってないよ。
樽井君。
「僕が この夢を選んだ理由は…」
(翔太郎)《6年生の作文→
友達からはギャグだと思われたし 先生からは叱られたけど→
実は 結構 本気だったんだ》→
《スーパーヒーローになって→
困ってる人を助けたり 悪者をやっつけたり》
(銃声)
(加藤)今のは警告だ。
すぐに その子を解放しろ。
(潤子)そうよ。 これ以上 罪を重ねるのは やめなさい。
(翔太郎)うるせえ! 銃を下ろせ この野郎!
《で 今は こんなんです 俺》
(絵里香)刺激しないで 相手は凶悪な殺人鬼なの!
そうだ マジで ぶっ殺すからな!
《どうして こんなことになったのか》
《これは 僕の人生最大のピンチの物語なんです》
(スライダーマン)とう!
(子供たちの歓声)
(ボス)ハハハハハ… よく来たな スライダーマン。→
ここが お前の墓場だ!
(スライダーマン)ゴッツワルダー その人質を放せ!
(ボス)ハハハハ ほざくな!→
今から この女を改造してやる!
キャー!
(スライダーマン)悪がはびこる世の中も正義の力は無限大→
光速戦士スライダーマン!→
いくぞ!
(女優)キャー!
(女優)キャー!
キャー!
キャー!
キャー。
(支配人)おい 緑 おい 緑 お前 ちょっと待て お前→
お前 怪人がヒーローより目立ってどうすんだよ バカヤロー!
いや だって あの人さ 攻撃 とれえしさ。
台無しだよ 全て台無しだよ。→
俺 27年やってんだよ この仕事。 お前 首だからな お前。
おい なあ 黄色 お前も首だからな。
えっ えっ えっ 僕もっすか?
(支配人)当たり前だよ お前。
怪人がヒーロー助けて どうすんだバカヤロー。
そうだよ。 てめえのおかげでな→
俺が 一番 恥かいたんだ お前 この野郎。
おじさんもさ…。 (俳優)何だ。 触んな 俺を。
おじさんもさ もうちょっと…。 《樽井 翔太郎→
山口県 下関出身の29歳》
《夢を抱いて上京7年目→
とばっちりで 仕事を首になりました》
(マスター)俳優やってんだ。 あっ はい。
あっ それで あの 撮影が不定期に入ってくるので→
そのとき ちょっと お休みを…。
(マスター)じゃあ 他の人 探すわ。 えっ?
(マスター)もっといい条件の人が いるからさ。
いや あの…。 今は不景気なんだよねえ。
(店長)この店 もう畳むことにしたの。
今 不景気だからね。
はっきり言って→
あんた 顔が不景気だ。
えっ。
えっ?
え~。
甲本先輩?
(甲本)おう 翔太郎 どうしたん?
いや ちょっと あの→
困ったことになっちゃって。 (甲本)んっ?
(甲本)あっ ちょお待てっちゃ。→
よっ。
(甲本)もしもし~→
あっ はい 例の仕入れの件 はい 来週には大丈夫ですんで。
(男の子)おっさん ここのアイテムの取り方 教えて。
(甲本)あっ はい そうですね。 (男の子)ねえ。
(甲本)はい では また連絡しますんで はいはい。→
どうも 失礼します。 あっ はいはい 失礼します~ はい~。→
おう お前ら 金 持ってきたんか 金。
(男の子)はい。 (甲本)おう。→
OK。
いいよ 取り方だけ教えてくれれば。
(甲本)アホ! したら他の連中にも知られるやろ。
1人 ちゃんと 500円ずつ持ってこいって。
《甲本先輩は 地元の高校からの付き合いで→
今は 自称 何でも屋の 怪しい人だ》
参りましたよ ホント。
もう 甲本先輩しか 頼れる人 いないし。
か~ カワイイこと言いよんの。
やけど災難やの そんな理由で首っての。
でも 僕も→
あのバイト ちょっと不満あったんすよね→
ヒーロー役の人が いまいちで。 スライダーマン…→
あっ 先輩 その こうね→
スライダー→
マン! ねっ?
これの 「スライダー」の この「ダ」のときにね この手がね→
こう ほら 前 行っちゃってるんすよ これ。
これ おかしいんですよ 絶対。 ホントは この 斜め35度で→
こうやって 決めなきゃならないのに。
で こっから 「マン」 うん。
「マン」!
「ヒーローになる」ちゅうて 上京した成れの果てが→
特撮オタクか。 お前 もうすぐ30やろ?→
いつまで こんな生活 続ける気なん?
いや いつまでって その→
まあ 可能なかぎりは。
お前 相っ変わらず 全速力で現実逃避しちょうの。
あ~。
とうっ 出たな 緑!
あっ もう 触らないでくださいよ 僕の宝物に!
(甲本)ハハハ 分かっちょ 分かっちょ。
それより うちに居候すんのは構わんけど→
家賃は ちゃんと払ってもらうけえの。
えっ。 安心せえっちゃ。
そん代わり 仕事は紹介しちゃるけえ。
仕事って これっすか?
(甲本)おう。 こないだ手に入れたとこよ。
ホントに大丈夫すか こんなの 俺1人で。
(甲本)心配すんなっちゃ。→
あっ でも 売り歩くのは この町だけな。→
よその縄張 荒らすと その町の おっかない連中が→
出てくるけえ。 この町には いないんすか?
(甲本)おるにはおるけど 気にせんでええっちゃ。→
花園一家っちゅう古い的屋で 今は10人もおらんて話やけ。
花園一家。 (甲本)うん→
昔ながらの露天商ってやつよ。
まあ もし トラブったら 俺が なし つけちゃるけえ→
安心せえや。 あっ あと→
赤間神宮さんのお守りも あるけえの。
(甲本)あと これ 契約書な。→
お前の母印も もう押しちょうけえ大事に持っちょけ。
ちょっと待って 何で いつの間に。(甲本)お前が→
昨日 気持ち良う寝ちょるときよ。 え~→
「乙は 原材料 及び その他 営業にかかる費用を→
全て負担し 屋台売り上げの利益の3割を 甲に支払う」
頑張れや。
《焼き芋を売りながら 「いつまで→
こんな暮らしを続けるのか」という先輩の言葉が→
胸に残っていた》
《20代最後の冬 俺にだって焦りはある》
《四六時中 ヒーローのことばかり考えてなんかいられない》
あっ あの すいません あのポスター→
譲ってくれませんか? (店員)えっ? えっ?
いや あの だから 『機械人間サオトメン』 これ。
(店員)なっ なっ 何? いや 『機械人間サオトメン』の→
グッズって 超レアなんですよね。
主人公の早乙女ワタルの恋愛を 軸にした 前衛的な作品で→
全3話で終わった幻の…。 (店員)何?
いや ですから 僕は 寝ても覚めても→
四六時中 ヒーローのことしか 考えてないんです!
《ただ きっかけが欲しかった→
自分が生まれ変わる ほんの小さな きっかけが》
≪(足音)
助けてください!
えっ えっ えっ えっ? 追われてるんです 悪い人たちに!
いや。 あっ。 (店員)何 何 何 何?→
どうしたの? 何やってんの?
あっ。
(白石・黒木)あ~!
逃げるの 早く。 えっ? えっ?
(白石・黒木の うめき声)
あいつら 何? この辺りに昔からいる的屋で…。
花園一家?
あっ あっちに車あるから。
ここ ここ。 ここ。
あ~ 違う違う 違う そっちじゃない。
そっちじゃなくて こっち こっち。そこ そこ。
芋?
ほらっ 早く。 はい 乗って乗って。
あっ! 何?
ちょっと あっ…。 何? だから隠れるんでしょ?
(黒木)おい 兄ちゃん!
(黒木)待て こら。
すっ すいません あの あっ ちょっ でっ できご…。
2つくれ。 はい?
焼き芋 2つだよ。
(白石)2つだよ。 (黒木)営業中だろ?
あっ あああっ たっ ただいま。
(黒木)シロ君 これ食って 元気 出しなって。
(白石)うん ごめんな クロちゃん。
(黒木)んなこと言うなよ。 あっ あの どうぞ。
遅えんだ この野郎!
あちあちっ あちっ。 (白石)あれ? 見掛けねえ顔だな。
いや あの それは。 (黒木)シロ君→
今は そんなことより。
今日は勘弁してやるよ。
(黒木)あちいじゃねえか この野郎。(白石)あちいじゃねえか。
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