The first 200 lines.
2年連続、おめでとう。
ええ、ありがとうございます。
メディアに知らせないと。
おっと、私たちがそうだったわね。
さて、いよいよ ゴールデン・キーボード賞の発表です。
卓越した企画や シリーズ記事を対象とする賞です。
調査報道部門、最初の候補者は ニューヨーク・ヴァンガード紙のアンディ・サックス。
『街の鼓動、不屈の物語』に対して。
2人目の候補者はゴッサム・センチネル紙の ジョージ・アリ、『地下鉄事件』。
ワールド・レポートからはイヴォンヌ・シンプソン、 『医療費が打ち切られる時』。
ニューヨーク・メトロ・コンスティチューションからは ダニエル・ゴールドバウム、『火と炎の戦い』。
全員ですね。
受賞者は、アンディ・サックスです。
あ、この度はありがとうございます。
すみません、驚きのあまり 嬉しさより悲しそうな顔をしてしまって。
というのも、このテーブルにいる 才能あふれる受賞者のみんなが…
プロの仲間たちが。
私の所属するヴァンガード紙が、今解雇されたんです。
テキストメッセージで。
ジャーナリズムの変化は理解していても、実際に自分がなると打ちのめされます。
親会社が5億ドルの 評価損を計上したそうで。
つまり、専門用語で言えば「おしまい」です。
全員解雇なんて信じられない。
少なくとも、いい写真が撮れてるわよ。
新聞社のみんなのことを思うと、 いたたまれない。
ジョンの妻はもうすぐ 第2子が生まれるし。
アリソンは家を買ったばかり。
それに、あまりに不公平だわ。
新聞社の親会社のCEOは、 去年1100万ドルも稼いだのに。
納得できるわけない。
そうね。
でも、あなたは大丈夫よ。
どうかしら。
私の知る限り、みんなこの「整理、縮小、統合」の波に飲まれている。
本当に残酷だわ。
とにかく、私はまだ幸運だって分かってる。
私よりひどい状況の人は たくさんいるもの。
ほとんどの人がそうね。
ただ、私は大丈夫。
大丈夫よ。
でも、やっぱり不公平だわ。
20年間も必死に 働いてきたのに。
国中、世界中を駆け回って、 楽な金に手を出さず。
同僚と寝たりもしなかった。
1人。
2人。
とにかく、出世のために 誰かと関係を持つようなことはしなかった。
ただ、イケメンで権力のない人たちとだけ。
ねえ、本当にギャラリーで 私と働かない?
まともな文章が書ける人が必要なの。
あなたも仕事が必要でしょう?
優しいのね。
でも、遠慮しておくわ。
まだね。
で、いつ彼に伝えるの?
そうね。
わかった。
待って。
今夜、記事は出ないって 確かなの?
ピエールが1、2日は大丈夫だって。
それならいいわ。
じゃあ、明日まで言わないでおく。
今夜の雰囲気を壊す必要もないし。
わかった。
素敵!
そうしないほうがいいと思うけど。
なんてこと。
行きましょう。
いいえ、今夜はダメ。
ねえ。
伝えなきゃと思って。 記事がネットに出たわ。
「ビジネス・オブ・ファッション」が もう取り上げてる。
ひどいの?
惨事よ。
完全に炎上してる。
見る?
ナイジェル、見せて。
眼鏡をかけてるかしら。
どうぞ。
とにかく、すべての責任が あなたに押し付けられてる。
なんてこと、イルマが激怒するわ。
ええ。
最悪のタイミングね。
わかってる。
顔を上げて。
現実と向き合いましょう。
ああ、あの「スピードファッシュ」っていうひどい会社のことよ。
労働条件について嘘をつかれて。
記者が騙されたの。
だから今、私たちはこの最低な会社を宣伝したとして非難されている。
利益のためなら手段を選ばない人たちがいるものね。
私たちは今や、今日の悪役よ。
話題の的ね。
あら、いいじゃない。
結局、いつも一番面白い展開になるわ。
ああ、イルマだわ。
犬の散歩に行く合図よ。
行くわよ、ジュード。
やあ。
一体どういうことよ、ミランダ?
お母さん、これ見て。
ネットで叩かれまくってる。
ティファニーやフェンディの 広告主から怒りのメールが来てるわ。
ブルガリもよ!
ええ、私は…
誰が雑誌の制作費を払うのよ?
広告主にはもう 電話したわ。
朝一番で会う予定よ。
アッシュとも直接 話し合うつもり。
やめて。
私が何とかする。
最悪のタイミングね。
あなたの大きな異動を考えていたのに。
こんなことが起きるなんて。
お母さん、ひどい状況よ。
ジャーナリストたちまで「ランウェイ」を叩いてる。
アラスカの件も台無しよ。
私たちの猿回し、私たちのサーカスね。
ええ。
どうやって信頼を 取り戻すの?
これを見て。
金より大切なものがあるから。
ジャーナリズムは今も大事なのよ!
よう。
ミランダ・プリーストリー?
もっと賢い人だと思ってた。
ただ、時代遅れなんだよ。
遺物だよ。
誰が恐竜だなんて言ったの?
見ちゃいけないのは分かってるけど、イエローストーンに行くって知ってる?
いいえ、クロエ。
もしもし?
サックス叔母さん?
ええ?
アース・ラビッツよ。
今日のスピーチ、素晴らしかったわ。
あら?
やあ。
仕事を探しているようね。
あの雑誌にまた戻るなんて、信じられないわ。
条件はどうなの?
ヴァンガードの倍よ。
それにアースが、記事を書き、君たちのような本物のライターを雇うための十分な予算を約束してくれたの。
どう思う?
誰も君を責めたりしないよ。
僕は今、パリス・ヒルトンのチワワの自伝を編集してるんだ。チェタンという生意気な犬のね。
考え直して、僕らを雇えばいい。
君が信念を完全に捨てるなんて、それなりの意味があるんだろう。
乾杯しよう。
ねえ、いいこと思いついた。
その仕事を受けたら、 本を書けばいいじゃない。
ミランダ・プリーストリーの決定的な暴露本を。
いいえ、そんなことできない。
ミランダの内幕本なら、 大ヒット間違いなしよ。
ボスにメールしちゃおうかな。
ダメ、ダメ、ダメ、ダメ。
度胸がないんでしょ。
5万ドルは固い。
本当に、やめて。
ダメよ、そんなことしたら二度とどこにも雇ってもらえなくなる。
確かに、彼女の言う通りだ。
ボスへの愚痴を言う若造なんてね。
でも、よく書かれた企画書なら、君の文章力なら10万ドルはいけるかもな。
いいえ、ごめんなさい。
そんな人間じゃないの。
違うわ。
この仕事で何かを成し遂げられるかも。
ラグビーには優れた文章を出版してきた歴史がある。
明日、笑顔で出社して、この仕事を成功させてみせるわ。
いいでしょ?
心配するな、解決したぞ。
9時に準備を、アーヴ。
9時15分に反対側へ行く必要があるんだぞ。どうやって両方やるんだ?
そんな時間はないんだ。
「解決した」ってどういう意味?
さあね。
9時のアポイントの方がお見えです。
こんにちは。
ミランダ。
ナイジェル。
TJマックスは何を書いたの?
こんにちは。
この度はこのような機会をいただき、ありがとうございます。
正直なところ、アーヴから電話があった時は驚きました。
かなりの時間が経ちましたし、でも私は……
このチャンスをいただけて、とても嬉しくて……
すみません。
この方はどなた?
知っているのか?
アンディを覚えているだろう。
エミリーの一人だ。
誰の一人?
あの、エミリー……
マンディ・サックスよ。
あの賢い太った子ね。
遠い昔、あなたのアシスタントをしていました。
アーヴから聞いていないのでしょうか。
で、アーヴは君をここに……
特集部門を仕切らせるために。
特集編集長としてね。
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