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NETFLIX プレゼンツ
またマンダレーへ 行く夢を見た
伸び放題の木々が覆う 荒れ果てた私道を行くと
大自然に支配されながら それでも屋敷は立っていた
昔と変わらず ひっそりと たたずむマンダレー
死から甦(よみがえ)ったのだ
夢の中では 何年も記憶を駆け抜ける
橋を架けるように
あのモンテカルロの夏へ
世間知らずで無垢(むく)だった頃へ
おいくら?
今は見る影もない 少女だった頃の私が見える
ヴァン・ホッパー夫人に 雇われたから―
今の私がある
彼女の好奇心が 私の運命を決めたのだ
彼女なしでは マンダレーとも無縁
あなたとも
奥様
遅かったわね
郵便物の受け取りに 手間取って
甥御(おいご)さんから
不気味な花嫁との ハネムーン写真ね
開けて
ランチの席を取ってきて
今回も1時で?
今すぐよ
マキシム・ ド・ウィンターがいた
まだ沈んでたわ
ご友人ですか?
英国屈指の美しさを誇る屋敷 マンダレーの持ち主よ
昨年 奥様を亡くされたの
彼の隣へ案内させて
チップが必要よ
指導料を払ってほしいわね
感謝します
無知な子だこと
ヴァン・ホッパー様は いつもの席で?
お願いします
そうじゃなかった ド・ウィンター様と隣同士に
ド・ウィンター様?
お席は ご本人が選ぶ
そうですよね
足りないなら もっと払えるわ
ごめんなさい
待って
退屈な男らしいから薦めない
何て?
ド・ウィンターって男
どうも
ド・ウィンター様 こちらへ
デズイトレ アン ドゥゼン
“デズイトレ…”
ド・ウィンターさん 驚いたわ
モンテカルロにいらしたのね
ぜひ ご一緒に
ヴァン・ホッパーよ 甥のビリーを覚えてる?
昨秋 ブレナムで会ったはず
私ぐらいの背で薄茶色の髪 少し斜視なの
覚えてます 彼によろしく
知ってた? ステキな女性と結婚したの
結婚式の写真を お見せするわ
ランチは1人で頂きたい
ミス・ヴァン・ホッパー
違います
この子は使用人よ
私は保護者代わりとも 言えるけど
なるほど
では失礼
お見せするから 写真を持ってきて
わざわざ 取りになど…
大したことないの
急いで
すぐに戻ってくるわ
その後が笑えるの
写真を取りに行かせたら なかなか戻ってこなくてね
また絵でも描いてるのかと
芸術家なのよ
とにかく慌てて戻ってきた 安っぽい香水を振りかけてね
プンプン匂ってた
格好の独身男が現れれば―
舞い上がった浅ましい女が こぞって押し寄せてくる
遅いわ
座りなさい
血縁だと思われたなんて
マンダレーの舞踏会は 華やかだったのに―
あの悲劇で終わった
本当に衝撃的な出来事で 理解できないわ
彼は心から愛してた
レベッカを
おはようございます
奥様?
大丈夫ですか?
具合が悪いの 気持ちが悪い
一晩中 苦しかった
医者を呼んでちょうだい
今すぐ来てもらって
分かりました
バケツは どこにある?
ここにあります
夫人の席を?
具合が悪くて休んでるので 今日は私だけ
テラス席は お客様専用なので
私はコンパニオンよ
ダメなの?
使用人は入れない
その女性は私と同席する セットしてくれ
はい
そんな… できません
構わない 無理に会話をする必要もない
お気遣いは不要ですのに…
僕が誘いたかったんだ
昨日の新聞しかなくてね
ご親切に どうも
ところで君は何を…
“コンパニオン”です
貴婦人たる者 友人も雇わねば
ご注文を
デズイトレ アン ドゥゼン
朝食に?
聞こえたろ 僕はお代わりを
失礼を承知で聞くが なぜ彼女の下で?
君なら他にも選べそうだが
旅が夢だったし 年に90ポンドも頂ける
私にとっては大金なんです
孤独を癒やす価格か
1人を好む方もいれば―
どんな相手でもいいから 誰かといたい方もいる
君は?
両親は亡くなったので―
1人は慣れてる
朝食が来た
デズイトレ アン ドゥゼン
食べてみたかった
冷たいうちに
こんなに話をしたのは 初めてです
楽しかった
カキは失礼しました
いいんだ こちらこそ ありがとう
久しぶりに楽しい時間だった
誰か?
伝言です
後で奥様に渡すわ
あなた宛てです
今のは何の用だったの?
〝ドライブへ行こう ド・ウィンター〞 フロントでした
〝ドライブへ行こう ド・ウィンター〞
体調はどうかと
外出の口実は?
テニスのレッスンと
巧妙だね
どこへ?
任せます
行きたい場所は?
でも遠いので
いいよ 気分転換になる
ベントレー3.5L?
そうだ 詳しいのか?
父が車好きだったんです
ご両親は いつ?
2年前の冬 母がインフルエンザで
その4日後 父も
人は傷心で死ぬと?
配慮に欠けてました
大丈夫だ
これも計画のうち
“外国産植物園”
サボテンはメキシコ原産で 20メートルにまで成長する
寿命は200年だけど 70年まで花は咲かない
どこで学んだ?
読みました 本だけが知識の源です
まだ何も経験してないから 若いうちに旅をしたい
見て
来たことが?
何年も前 ハネムーンでね
奥さんは…
ダメだ
やめよう
ド・ウィンターさん
運転を
無理です
いいから
できるよね
できますけど…
本で学んでなければいい
マンダレーは美しい邸宅だと
邸宅以上だよ
僕にとっては命も同然だ
父から息子へ 受け継がれてきた
何世紀もね
僕に子供ができなければ 姉が相続する
でも甥たちは ド・ウィンター一族ではない
到着
無事に帰れた
忘れ物しないで
手伝ってくれ
「愛の詩集」
「愛の詩集」 反対側を持って 同時に持ち上げてほしい
反対側を持って 同時に持ち上げてほしい
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“レベッカよりマックスへ”
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