The first 173 lines.
《五郎:ありゃ まだ降ってるよ》
《今日は一日 こんな感じかな》
《へぇ 横浜から2駅で こんな感じなんだ》
《まっすぐ行くと伊勢佐木町。
こっち行くと桜木町。
駅の向こう 野毛山動物園。
動物園?》
《ちょっと 歩いてみるか》
《中心部から ちょっと 離れただけで 全然違う。
横浜には いろんな顔がある》
《え~ 何 ここ…》
《商店街? というより飲み屋街だろう。
のんべえたちの巣窟。
フッ もっとも 彼らには 桃源郷だろうが》
はい 井之頭です。
(坂上)本日 お約束いただいてる 坂上です。
あぁ お世話になります。
え!?
大変 失礼しました。
いえ すぐ近くにおりますので。
はい。 では…。
いかん!
《アポの時間 間違えてた》
<時間や社会に とらわれず→
幸福に 空腹を満たすとき→
つかの間 彼は自分勝手になり→
自由になる。
誰にも邪魔されず→
気を遣わず ものを食べるという 孤高の行為。
この行為こそが 現代人に 平等に与えられた→
最高の癒やしと いえるのである>
《ここか…》
《うわぁ 犬 犬…》
失礼します。 (田畑)は~い!
(田畑)いらっしゃいませ。 坂上様にお約束いただいてます→
井之頭と申します。 伺っております。
それで 坂上なんですが→
たった今 急用で 出てしまいまして。
あっ そうですか。
それほど時間はかからないと 思いますので→
こちらでお待ちいただけますか? はい。
《助かった》
どうぞ。 ありがとうございます。
この近くのお店の 人気スイーツなんです。
おいしいんですよ。 ああ。
《だとしても こうくるか…》
《もろ 顔… でも うまそう》
いただきます。
《おお~! ホイップクリームたっぷり!
犬顔 うまし》
《これなら 犬好きでも許しちゃう味。
本当においしい。
ワン ワン ワンダフル!》
《へぇ~! いろいろあるんだな》
(坂上)井之頭さんですか? はい。
すみません 遅れまして。 坂上です。
いえいえ こちらこそ 時間を間違えてしまいまして→
申し訳ございませんでした。
いえいえ! 私のほうこそ 電話しておきながら→
いなくなるなんて…。 いえいえ 私が。
いえいえ 私のほうこそ。 いえいえ。
いえいえ…。 いえいえ 私の… フフッ!
え?
いえいえ ばかりですよね。
あっ… いやいや。 アハハ!
ファッション性の高いリードやドッグウェアを ということでしたよね。
はい。 ヴィトンやプラダも ペット用品を扱う時代ですからね。
まぁ それだけ大きな マーケットだということでしょう。
でも 海外ブランドを入れるにしても→
うちは うちらしい商品ラインナップに したいと思ってるんです。
なんていうか… 横浜らしさを出したいというか。
横浜らしさ?
はい。
すみません なんか→
漠然としたお願いしちゃいまして。 いえいえ。
では 早々にリストを作って メールで送らせていただきますので。
よろしくお願いします。
《雨もやんだみたいだし→
動物園にでも行って考えるか》
《地図だと こっちだったよな》
《うわぁ~ この上?》
《この上?
でも こっちだからなぁ。
横浜って 港ってイメージだけど→
起伏もあるんだな。
ヒィーッ》
《いくらなんでも急坂すぎ》
《地図だと こっちだったよな。
あれ? どっちだ?
動物園 どこ?》
《なに? こっちか。
うん… いや待て。
動物園に入って どうする? 俺。
なんだか急に疲れた。
おまけに 腹が減った》
《店を探そう》
《伊勢佐木町まで出れば 何かあるだろう。
何かって 俺は今 何を入れたい?》
《ん? 何だ? あれ。
豚が いっぱい》
《そういうことか。
中華ホルモン。
そうきたか。
うん 受けて立とう》
いらっしゃいませ!
《おお… 大人気》
乾杯!
カウンターでいいですか? はい。
すみません レバ味噌定食。
豚の角煮とライス あと ホルモンスープ。 はい!
《ホルモンスープ… 渋いなぁ》
暑いですね。 そうですね。
《う~ん これは チョイスが難しい店だ》
はいはい はいはい…。
はい あっ 毎度どうも。
あさって4名 わかりました。 とっときますね。
ありがとうございます。
《え~っ あの電話 バリバリ現役。
さてと…。
ホルモン モツ 子袋 ハツ 胃にタンに頭まで。
全身 どこでもありだ》
《あれ オススメかな。
麺に飯ものにおかず。
こっちのメニューのほうが 整理されてて攻めやすい。
う~ん サンマーメンにもひかれるが→
ここは やっぱり豚押しだろう。
豚で白い飯 直球勝負だ。
問題は 豚のどこへ それを投げ込むかだ》
はい 焼きビーフン お待ちどおさま。
《あれは… 焼きビーフン。
いいにおいだったな。 いや 惑わされちゃいかん。
誘い球に手を出すと 軸がブレる》
《豚 豚 豚 豚 豚》
すみません。 はい。
タンと ホルモン炒めと チートのしょうが炒め。
それとライスをください。 はい タンとホルモンとチートね。
はいはい!
《豚トリプルは重ねすぎか?》
《いきなり 頼みすぎたか…》
はい もやし丼ね。 はい。
はい スープ。 はい。 紹興酒おかわり。
紹興酒おかわり! は~い!
はい お待たせ。 はい どうも。
《いいリズムだ。
店がスウィングしている》
はい レバ味噌 お待たせ。
すみません 水1杯いいですか?
はいはい!
すみません お持ち帰りってできますか?
あ… 汁物以外だったら 大丈夫ですよ。
《持ち帰り。 そういうのもあるのか…》
子袋とホルモンと豚足を。
はい 子袋 ホルモン 豚足ね?
はい あとで取りにきますので。 はい ありがとうございます!
《フッ… ヤツも豚押しか》
ごちそうさま! はい!
ちょうど1,000円です。
はい ありがとうございます。 どうも。
いらっしゃい! いらっしゃいませ!
あれ マサ君は? サボり?
ううん プール行ってんのよ。
プール? うん。
それをサボりっていうんだよ。 あ そうね。
《プールか いいなぁ プール…》
ええ とりあえず チートにビール。
はいはい!
《とりあえず チート…》
はい お待たせ。 あ それと むし鳥。
はい。 あと パタンね。
はい。
《流れるような注文。
動きにムダがない。
でも パタンって何なんだろう?》
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