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釜山浦 日本軍本陣 1592年6月
ありがとうございます
脇坂安治 わきざかやすはる
1か月前 泗川 サチョン
突撃将 イ・オルリャン
後退せよ 早く この場を離れねば
遊撃将 ナ・デヨン
前方の火砲を一斉に撃て
直ちに用意せよ
撃て!
撃て
釜山城
漢陽 ハニャン
平壌 ピョンヤン
龍仁 ヨンイン 光教 クァンギョ 山
赤珍浦 チョクチンポ 合浦 ハッポ 玉浦 オクポ
泗川 唐浦
三次海戦 5日前
イ・スンシン
亀船…
将軍 ソン・ヒリプです
ウォン 水使 スサ がお着きに
支度するゆえ 侍女を通せ
部将 ソン・ヒリプ
はい 将軍
全羅左水営 チョルラチャスヨン 麗水 ヨス
何だと?
“先に攻め討つ”? 気は確かか
慶尚右水使 キョンサンウスサ ウォン・ギュン
釜山浦を奪還する好機です
鹿島万戸 ノクトマノ チョン・ウン
敵が己の兵力を過信し 油断している今––
機先を制すべきかと
残党を討つより 本陣を潰すのが先決です
あきれたものだ
取るに足らぬ勝利に酔って 分別を失ったのか?
釜山浦にいる敵の頭は 龍仁の戦を率いた者だ
イ・グァン殿が光教山で––
奇襲に 長 た けた敵に 軽々しく攻撃を仕掛け
我が兵は壊滅した
イ殿は厳罰に 処されるやもしれぬ
戦には形勢というものがある
我々は今 守りに徹するべきだ
そなたも先制を望むのか?
あるいは 子 ・ 分 ・ が 正気を失っただけか?
“子分”ですと?
ウォン水使様には 何か策がおありで?
全羅右水使 チョルラウスサ イ・オッキ
守りに徹するのだ
“鉄壁の守り”
敵の攻撃から ここ左水営を守るのだ
私は臨時の 右水営 ウスヨン を燃やし 左水営に合流する
そなたと私が手を携え 敵に備えれば––
ここは まさに 金城鉄壁となるのでは?
慶尚右水軍 キョンサンウスグン 玉浦万戸 イ・ウンニョン
ご老体を押して ここまで見送りを?
弟子が出世してから 顔も見せぬゆえ
全羅左水軍 チョルラチャスグン 光陽県監 クァンヤンヒョンガム オ・ヨンダム
暇な師のほうが出向いて 見送ってやるのが筋では?
いまだ口達者で お元気なようですね
元気なわけがない
悪辣 あくらつ な上官のせいで苦労を
貴殿も あくどい上官に 苦しんでいるゆえ
我々は似た身の上ですね
私は これで
釜山浦 日本軍本陣
黒田官兵衛 くろだかんべえ 秀吉の軍師
麗水
左水営 亀船製造所
“竜頭”を外すのか?
泗川の戦の後 考えに考えた末––
やはり将軍には亀船が 必要との考えに至りました
さすれば船首が 敵船に食い込まずに済むと?
それが唯一の打開策です
竜頭を外せば 速度も上がるわけだな
さようです
頭なき亀船か…
知らせをお聞きに?
釜山浦に入った敵の勢いは…
並々ならぬと
左水使 チャスサ 様に頼まれた火薬は?
それがですね
火砲匠 ファポジャン イ・ボンス
民を動員して 煙硝を集めていますが…
煙硝 火薬の原料
亀船は火薬を食いすぎです
火薬を食う化け物だ
出船の許しを得るために 急がねば
兵船には当然 火砲が要るだろ
分かりました
ところで…
こちらをどうぞ
これは?
ここの前で捕まえました
気がめいった時は こいつと お戯れに
ふざけるな
なら それで精をおつけに
男の役目を果たせぬほど 疲れて見える
失礼にも程がある
守りに徹するのだ
“鉄壁の守り”
我々は今 守りに徹するべきだ
全州 チョンジュ 城から届いた––
全羅巡察使 チョルラスンチャルサ イ・グァン様の書状です
敗北した将軍が––
戦況を振り返るのは 容易でなかったはず
脇坂は守りやすい 水原 スウォン 城に 執着することなく
光教山に出陣し
我が国の兵を疲弊させて 山へ おびき寄せました
我が国の兵は油断し
光教山のふもとで 宿営していた際に
脇坂の兵に奇襲されて 壊滅したのです
つまり脇坂は 城を守らずして––
実質的に城を守ったわけです
左水使様
平壌の王様が…
何事でしょうか?
平壌から届いた書状です
王の一行は 義州 ウィジュ へ向かう
平壌城を敵に差し出したと?
重要なのは 平壌城自体ではなく
王様が義州に 退避なさった理由です
都元帥 トウォンス キム・ミョンウォン様が
“守りの堅い 咸鏡 ハムギョン 道へ”と 進言したものの
何らかの理由で 義州へ向かったと
王様は 明 みん 国への 帰附 クィブ を お考えなのでは?
帰附 亡命
なりませぬ
万一 そうなれば 更に民の信頼を失い
この地の命運は…
渡辺七衛門 わたなべしちえもん
真鍋左馬允 まなべさまのじょう
脇坂左兵衛 わきざかさへえ
左水使様
左水使様
王様をこちらに お迎えするなら
やはり軽々しく戦わず 守りに徹するべきでは?
左水使様は釜山城を 奪還するおつもりでしょう
そなたの目には そう見えるか?
では違うのですか?
攻撃も あり得る
だがウォン水使の言うとおり 我々は今 守勢だ
釜山浦は 慎重に攻めねばならぬ
守りでも攻めでもない
どうなさるおつもりで?
ともすると––
我々の戦いが
この戦の命運を 分かつやもしれぬ
麗水 興国 フングク 寺の避難所
腹ごしらえをどうぞ
頼んだぞ
愚か者どもめ
全州城ではない
我々の兵は
釜山の海に集結している
すぐに お前らを討ち滅ぼし
明国を経て 印度 いんど まで行く
“助けてくれ”と 命乞いをしてはいかがか
何者だ
将軍!
よくも…
命は奪うな
真意は別にあるはずだ
この戦は
いかなるものですか?
どうか お答えください
この戦は いかなるものですか?
義と不義との戦いだ
国と国との戦いでは ないのですか?
さよう
泗川で貴殿を撃ったのは 私です
その時 この目で しかと見ました
手の者を救うために 身を 挺 てい す姿を
しかし我が主君は
己が生きるために
我々を盾にしました
貴殿に––
お仕えいたします
咸鏡道 鹿屯 ノクトゥン 島
何ゆえ かような夢を
つまり脇坂は 城を守らずして––
実質的に城を守ったわけです
城を守らずして––
実質的に城を守ったわけです
三次海戦 3日前
これは
守りの陣立てか? それとも攻めか?
海の城壁の役目を果たす 守りの陣立てでは?
海の城壁?
ご覧に
敵船の襲来を想定しています
実戦さながらです
鶴翼 かくよく の陣を張れ
はい 将軍
鶴翼の陣を張れ
我々は左翼へ
はい 将軍
我々は右翼の中央を守る
はい 将軍
ぶつかるぞ
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