The first 102 lines.
<これは どの小学校の 図書館にも置いてある➡
古くから伝わる物語です。 それは こんなフレーズから始まります。
あるところに 永遠に年をとらない➡
ヴァンパイアたちが暮らす 世界がありました。
人間は誰も その世界を知りません。
そして この物語の主人公である 桜子と小町も➡
そこで暮らしておりました。
ただ その世界には意地悪で冷酷で 自分勝手な伯爵がいて➡
あらゆる手段を使って 自分が 欲しいものを手に入れることを➡
楽しみにしていました。 なぜなら伯爵は➡
とてもとても退屈だったからです。
伯爵は また 欲しいものを見つけ➡
それを何としてでも 手に入れようとしていました>
こまちゃん。
ほんとに あいつんとこ行くの?
大丈夫。
そんなわけない。
でも 私が逃げたら➡
また 別の苦しみが 生まれるわけでしょ?
じゃあ 自分は どうなの?
あんなやつと一緒になるなんてさ。
100年とか 500年なんて あっという間。
すぐ戻ってくる。
バカじゃないの?
ねぇ… 愛って 何なんだろうね。
何 いきなり。
いや… 愛したら 世界が変わるって言ってたから。
きっと変わらないよ。
そろそろ時間です。
じゃあね。
やっと手に入れた。
おぉ…。
怖がらなくていい。
顔は子供だけど キミは 200年生きてるんだろう?
フフフ…。
桜子 大事なもん 忘れたっしょ?
だから ほら 取りに行かなきゃ。 行こう。
待て!
あっ! おぉっ!
伯爵。 伯爵。
早く連れ戻せ。 生かして捕らえるのだ。
はい! はい!
あ… 死んでるのか。
こまちゃん どうするの? 何とかなるでしょ。
えっ そういうのってあり? むしろ そういうのしかない。
いたか? いない。
散れ! はっ!
これで軽くなった。 行こう。 あっ ちょっと…。
どこだ! どこへ行った!?
追え!
あっちだ! 急げ!
あっ 桜子。
ねぇ。 ん?
なんで助けてくれたの? だって 言ってたから。
あんなやつと 一千年過ごしたくないって。
そうだけど でも こんなことしたら 伯爵は…。
どうせ捕まったら 心臓に杭打たれるか➡
棺桶に閉じ込められて 4,000年。
それなら 行けるとこまで行こう。
やばい 楽しい! え? 楽しいって?
だって私たち 200年も あそこにいたんだよ。
退屈すぎだったし。 退屈って これからどうするの?
え? とりあえず逃げて それから 考える。
こまちゃん!
追え!
どこだ!?
お前は あっちだ。
いたか? いない!
見つけろ~!
こまちゃん。 ん?
ありがとう。 何言ってんの?
生まれて初めて 超興奮してるんだから。
え? 200年目で? 正確には 165年と11か月… かな。
もうすぐ 166回目の二十歳だ。 だね。
あぁ まいたね。 やった。 イェイ!
どうしよう…。
行くしかない。
うわっ 何これ!?
あ~ あれ見て 見て 見て! 何?
外は明るいけど 太陽はないから夜だよね?
人間だらけだよ。
ちょっと これは未来だよ。 江戸が…。
東京に。 すごい!
24時間飲み放題?
あれ見て 見て! あぁ もう ちょっと➡
人間に見つかったら ちょっと こまちゃん!
あれ何だろう? 何だろうね。
すごいね!
えっ!? こまちゃん 行くよ!
ねっ お姫様みたい。 何かの撮影とかかな?
あれ? 写ってないよ。
これからどうしよう。 もちろん遊ぶ。
何して? 人間のフリして バレる前に➡
吸って 吸って 吸いまくる。
そんな…。
ねぇ 大丈夫かな?
さすがにあいつらも こんな人間だらけのとこに➡
来ないっしょ。
キミたち もうお家に帰る時間だよ。
こんな遅くに 女の子が 危ない。
ほら。
やばい!
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