The first 200 lines.
<ここは 東京の外れの小さな町➡
童守町>
<その夜 町には 不吉な雲が垂れ込めていた>
<町を見下ろす森に ひっそりと立つ天狗塚>
<そこが 冥界と この世をつなぐ 扉であることは➡
まだ 町の誰も知らない>
不思議力…。
<今 邪悪な意思によって➡
その扉が こじ開けられようとしていた>
<そして 開かれた扉から➡
人間の心の闇にすみ着く あやかし達が解き放たれた>
<その妖気に導かれるように➡
1人の男が やって来た>
やはり➡
この町には 不吉な予感がする。
あっ!
<この世には 目には見えない 闇の住人達がいる>
<奴らは 時として牙をむき➡
君達を襲って来る>
<彼は そんな奴らから 君達を守るため➡
地獄の底からやって来た 正義の使者➡
…なのかもしれない>
続きまして 新任の先生を2人 紹介します。
まず 国語を担当します 鵺野先生です。
はい!
皆さん おはようございます。
私が この学校に来たのは…。
「鵺野」だって 変な名前。
顔も変。
…っつうか 何 あの手袋。
ハハハ…。
え~っと… 私が この学校に来たのは➡
え~ 皆さんと… あっ 違う。
皆さんの… あれ?
みのさん… あっ みのさんじゃ ない。
お~い! しっかりしてくれ~!
ハハハ…。
あの 私が この学校に来たのは 皆さんと…。
ハハハ…。
えっと… 私が この学校に来たのは…。
ハハハ…。
≪またかよ≫ ≪ウソ!≫
ハハハ…。
よろしくお願いします。
≪よろしく≫
続いて 家庭科担当➡
玉藻先生です。
イケメン 来た! あっ イケメン!
わ~お!
フフっ。
え~… 童守高校の諸君。
脱いだ!
…で 着た。
玉藻です フフっ。
キャ~!
「キャ~!」って… いるか? 今のジャケットプレー。
まぁ!
あっ…。
高橋律子です。
何か分からないことがあったら 私に聞いてください。
はい! よろしくお願いします!
じゃ 鵺野先生は 早速 ホームルーム お願いします。
あっ はい。
あれ? これ 何ですか?
これは あの まぁ 大したものじゃ ないんですけどね。
では私は 1時間目の授業の 準備がありますので。
はい お願いします。
フフっ。
あぁ…。
玉藻先生 生徒の人気者に なりそうですよね。
私も負けてらんないわ!
じゃ。
負けないぞ。
ねぇねぇねぇ…!
どう? これ。
新学期は 海外セレブのイメージで 行こうと思うんだけど。
似合う 美樹っぽい。
ノロちゃんも髪形変えた? 2学期デビュー?
あっ ううん そういうわけじゃないけど。
でも何か ノロちゃんのキャラと違わない?
えっ そう?
うん こっちのが ノロちゃんっぽい。
ぽい ぽい。 じゃあ こっちにしよう。
ノロちゃんっぽいよね。
いつものノロちゃん かわいい。
郷子は? 私?
よし。
≪ねぇ 何か来た≫
え~ 今学期から このクラスを受け持つ…。
えっ 玉藻先生がよかった。 ちょっと! 美樹 それ 正直過ぎ。
でも それ 間違いねえ。
≪確かにな≫
はい 出た~! 黒板に名前を書く新任教師。
超定番 学園ドラマあるある。
ハハハ…!
あの~ 先生。
「ぬ~」になっちゃってますけど。
えっ? あっ…。 ≪ぬ~! ハハハ…≫
ぬ~!
はい ぬ~! ぬ~!
ぬ~ ぬ~ 言うんじゃ ない!
ぬ~先生! その手袋 何?
あっ これは…。
ごめん どうでもいいや 1時間目 家庭科なんで。
玉藻先生の初授業 いってきま~す!
おい! おい ちょっと待て…。
みんな! おい!
はぁ…。
鵺野先生。 あぁ…。
私も授業ないんで 校内 ご案内します。
はい!
私 お2人が着任されて うれしいんです。
えっ?
同じ若い教師が 切磋琢磨し合うって➡
きっと生徒達にも いい影響があると思います。
あぁ そうですね。
どうしました?
あっ いえ。
あの~。
この学校の七不思議って どんなのがあるんです?
はい? 七不思議です。
例えば 夜になると音楽室から ピアノの音が聞こえるとか➡
校長室の肖像画の目が光るとか➡
美術室の頭像が空を飛ぶとか➡
体育館のスピーカーから 悪魔の叫び声が聞こえるとか。
私は化学教師です。
そんな非科学的な迷信には 興味ありません。
あっ いや… だって 今朝も マイクがキ~ンって。
ただのハウリングです。
周波数の関係で 日常的に起こる 機械的な現象です。
はぁ…。
鵺野先生は どのような教育理念を お持ちですか?
あぁ… そういう難しいことは 分かりませんが➡
私は この手で生徒達を守ります!
バサっ。
守るって… 何からですか?
ですから… 妖怪。
はぁ…。
玉藻先生は 言葉よりも行動で 生徒に語る方針のようですね。
≪お~ すご~い!≫
≪速~い!≫
高いよ 高い!
≪すっげぇな おい!≫
≪お~!≫
すごい… もう生徒達の心 つかんでる。
鵺野先生も頑張ってください。
はい そうっすね。
ハハハ… そうそう フフフ…。
高い位置から 満遍なくね。
う~ん とてもいい。
注目! みんな 彼女をお手本にするように。
うわ~ うまそう!
ちょっと ノロちゃん 私達を差し置いて➡
ノロちゃんらしくないぞ~。
ノロちゃんのくせに センター 取らないでよね。
あっ ごめん。
さぁ 仕上げにかかりますよ。
は~い。
女って怖い!
ありのまま~。
キャっ!
あ~あ~ どうした? ノロちゃんらしくないぞ~。
うっせぇな 触んなデブ! はぁ?
ちょっと どうしたの 法子。 おい 今 何つった?
はいはいはい…。
法子 突然 脚光浴びて いっぱいいっぱいに…。
いや こいつ今 俺のことを…!
大丈夫? ケガはない?
さよなら~! さよなら~!
さよなら~!
さよ…。
無視すんな!
ねぇ この間のカフェ行かない? 店長が セルジオ越後みたいなとこ。
あ~ 行こう行こう ノロちゃんも行くでしょ?
どうしたの?
ねぇ ありのままの私って 何?
ん? そうだな…。
ありのままのノロちゃんは やっぱ おとなしくて真面目で➡
でも 笑顔が かわいくて…。
アイドルでいうと 目立たないけど➡
そこが好きっていう ファンがいる➡
総選挙でいうと 25位から 30位ぐらいって感じ?
あ~ それ ぽいぽい ノロちゃんらしい。
そんなの私じゃ ない。 えっ?
私らしいとか 私っぽいとか 勝手に決めないで!
ノロちゃん…。
はいはいはい… いいね 何かもう…。
かわいい 普通にかわいい 普通にいいね。
はい どエロい 来た~! 来た~!
何見てんだ クソガキども。
誰がクソガキだ このクソ坊主!
どういう教育してんだ お前らの教師は。
貸せ 何が来たというのだ…。
来た~! うち 変な先生ばっかだからな。
鵺野先生って どう思う?
ぬ~? まぁ あれも頼りねえだろ。 ねえ。
ぬ~? そう あだ名が ぬ~。
もっとマシな あだ名はないのか。
う~ん どストライク。
な~に見てんだ? クソガキども。
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