The first 199 lines.
本日は 小松でござる!
≪いけない いけない。
まずは 仕事だ≫
≪俺の仕事は 内部監査≫
≪全国の支店を回って
細かく調査する≫
≪そう 真面目にやればやるほど
嫌われるって つらい役回りだ≫
≪基本 仕事は日帰り≫
≪身も心も 結構 疲れる。
だけど 俺には…≫
≪身も心も 結構 疲れる。
だけど 俺には…≫
密かな楽しみがあった。
はぁ… 今日も よく嫌われた。
≪でも…≫
よ〜し➡
行くぞ!
≪行くぞ 行くぞ!
今日は 酒造りの神様➡
≪行くぞ 行くぞ!
今日は 酒造りの神様➡
農口尚彦の酒蔵へ行くぞ!≫
⦅「杜氏の神様」
と呼ばれる農口さんが➡
能登流杜氏の技術と
酒造りの精神を➡
次世代に継承するために
作られたのが➡
この農口尚彦研究所なんだ⦆
ここか…。
≪モダンな建物。
聞いてはいたが➡
まったくもって 酒蔵らしくない≫
まったくもって 酒蔵らしくない≫
⦅イメージしてた
酒蔵と違うだろ?➡
でも これも
すごく農口尚彦っぽいんだ。➡
農口さんは
伝統を重んじながらも➡
実は 合理的でね。
人の感覚に頼ることを➡
最小限にした 科学的な酒造りを
目指しているんだ⦆
⦅見て このノート。 40年間➡
温度や湿度 米の水分量を
記録してるんだって⦆
温度や湿度 米の水分量を
記録してるんだって⦆
⦅へえ〜 すごい⦆
いらっしゃいませ。
あっ すみません。 ギャラリーは
見学できないんですよね?
すみません。
ご予約いただいた方だけなんです。
あっ そうですよね。
≪知っていた。 テイスティングを
含めたプランになっているのだ≫
≪次は予約して
のんびりと 妻と二人で…≫
≪次は予約して
のんびりと 妻と二人で…≫
≪さて 酒を選ぶか≫
≪ここの日本酒は
どれも 無濾過の原酒だ≫
≪おお〜 限定もののビンテージ≫
≪ん?
市川團十郎白猿襲名記念か≫
≪やっぱり 小松は
歌舞伎の町なんだな≫
≪あっ でも なんでだ?
まあ いいか≫
≪今は酒だ。
ああ〜 どれにしよう≫
≪今は酒だ。
ああ〜 どれにしよう≫
≪ここは 定番でいくか≫
すみません 本醸造を。
あと あれ ありますか?
はぁ… まだ 来てないか。
ザァー…(雨音)
≪あの人も タクシー待ちかな≫
あっ! あれ?
あっ… もしかして➡
農口さんですか?
あっ そうです。 杜氏です。
まさか お会いできるとは…。
いえいえ とんでもないです。
ありがたく あの… 頂きますんで。
ああ〜 そうですか。 はい。
あの〜
丹精込めて 一人でも多くの人に➡
喜んでもらおうと思って
あの〜 一生懸命 造っとるんで。
ああ〜 そうですか。
いや もう 悩みに悩んで あの…➡
ああ〜 そうですか。
いや もう 悩みに悩んで あの…➡
結局 あの〜
こ… こちらの はい これに…。
ああ〜 本醸造ですか はい。
はい はい。
もう とってもおいしいですよ。
はい! 頂きます。
どうぞ。
ありがとうございます。
≪農口さんに会えたなんて
感激だ≫
≪よ〜し 今日は 思いっ切り➡
この酒を
味わうメニューにするぞ≫
あっ…。
あっ…。
すみません さっきの…。
あっ…。
いや〜 見事ですね。
こんなに古い町家が残っていて。
残ってるんじゃなくて
残してるんですよ。
景観条例を作って。
景観条例を作って。
ああ〜。 ああ… じゃなきゃ➡
ここまでの町並みは
残せないんでしょうね。
あっ それじゃあ。
≪江戸の風情を残す
いい町並みだ≫
≪商店街にやってきたが…≫
≪お目当ては…≫
≪おっ ここだ≫
おっ…。
≪嘉永年間の創業だと
聞いているが➡
江戸時代のごちそうを
取りそろえましたという迫力だ≫
江戸時代のごちそうを
取りそろえましたという迫力だ≫
あれ?
あっ また お会いしましたね。
ええ ほんと 偶然ですね。
偶然?
あっ…。
あっ もしかして
私のこと ストーカーとか?
あっ いえいえ。
同じ時間帯に
同じ町を巡っていたら➡
同じルートになるのは 必然かと。
同じルートになるのは 必然かと。
ああ〜…。
農口研究所に行く前に
こまつの杜で…。
あっ 見ました! ショベルカー。
あっ もしかして その前で
見得 切りました?
あははっ やりました?
あっ いえ… 私は…。
あっ…。
すみません お邪魔して。
いえいえ。
はぁ…。
≪あれ?≫
≪俺
なんか 悪いこと言ったかな≫
≪ん?≫
≪おお〜…≫
≪町家造りの見事な天井だな≫
≪俺も 仕込みを始めるか≫
≪ぬか漬け 粕漬け 干物≫
≪魚介の珍味のオンパレード≫
≪江戸時代のごちそうは
日本酒好きには たまらない➡
≪江戸時代のごちそうは
日本酒好きには たまらない➡
酒の肴だ。
今日の俺の狙いは 佃煮≫
≪加賀名産 ごりと くるみ煮≫
≪この艶が 俺を誘ってくる≫
≪だが 日本酒の肴となると…➡
葉わさび。 あさりも あみも
おいしそうだし➡
悩むな〜≫
≪だが 結局 俺は
オーソドックスな昆布が好きだ≫
すみません。 山椒昆布と➡
すみません。 山椒昆布と➡
ええっと… これと あと…➡
これも お願いします。
はい そちらも。➡
ありがとうございます。
≪ん? 「みよっさ」?
なんだろう?≫
≪時間もあるし のぞいていくか≫
≪時間もあるし のぞいていくか≫
あははっ…。
あっ… やっぱり。
ですね。
もしかして
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