The first 200 lines.
アポロ15号
任務経過時間 4日と3時間46分
すべての座標を印刷した
ありがとう
よし つながった
モリー 全国に生中継されてる
テレビに映ってるの?
知ってれば髪を整えたのに
そのままで最高にきれいだ
すごい 俺のモリーだ
なぜ彼女ばっかりなの?
目新しいからよ 女性初の宇宙飛行士だもの
パパがボスなのに
黙って食べてなさい
モリー
世界中が月を回る君の思いを 聞きたがってる
自分が小さく感じる
この窓から世界中が見えるの
信じられないわ 私の知り合いや いろんな国々
すべての文明が あの小さな球に入ってるなんて
君に感動したと 手紙が山ほど来てる
これは8歳のアビゲイルからだ
君に読んで聞かせよう
“モリーへ 私はずっと前から 宇宙が好きです”
“兄はアポロ宇宙船の 全模型を持ってて––”
“私が遊ぶと よく怒られました”
“でもあなたが15号の クルーになり––”
“パパが私にも 買ってくれました”
“司令船の名前はコッブ”
“着陸船の名前は モリーにしました”
“月に水なんてないと バカにする友達もいます”
“でもあなたは必ず 見つけると信じてます”
“友人のアビゲイルより”
彼女に言うことは?
見てると思うぞ
アビゲイル 頑張るからね
以上で放送終了
よかったぞ
スター誕生だな
脇役の俺たちも忘れるな
速攻で忘れる
モリーが代理人を雇う前に いい知らせがある
送ってくれた画像を 解析したところ––
氷がありそうなんだ
しかも大量
場所を教えろ かき氷を持ち帰る
無理だ
そのデータは 次の任務で使用する
君たちの着陸地点からは 遠すぎる
どこだ?
シャックルトン・クレーターだ
行こう
計画変更 シャックルトンへ
相当な変更だぞ
そうよ 4000キロはある
ダメだ
フライトの返事は“ノー”
危険だし装備が十分じゃない
予定どおり“氷の海”へ
シャックルトンは 16号に任せよう
“氷の海”の氷の密集度合いは 100万分の250と言われた
シャックルトンは?
解析結果から見ると その500倍
じゃ ぜひ考え直してくれ
空からの穴を掘りに来たんじゃない
しばらく音声をオフに
了解 エンデバー
どう思う?
“何があっても 任務に忠実であれ”と
任務は氷の発見だ
そのデータを集めたのは 俺たちだぞ
あなたは?
飛行中の着陸地点変更は 危険で愚かだ
気に入った
あなたは降りないから
仕事を交代する?
CIAはソ連の 月での軍事配備を危惧してる
なぜ月にミサイルを?
大統領は基地を望んでる ソ連に対抗しないと
シャックルトンが適していて 今 行けるなら行くべきだ
最終決断はクルーに
説得しろ
“氷の海”と違って 地表の状況も分からない
いい加減な判断で失敗したら 元も子もないわ
君は訓練中 ずっといい加減だったろ
昔の話よ
時には博打も必要だ
どういう意味?
リスクを冒さないと––
水は見つからない
私だけのことならいい
でも失敗したら あなたのせいじゃなく––
“女は使えない”ってなる
もし手ぶらで帰ったら?
“任務はただの宣伝だ”と 叩かれる
そのとおり
エンデバー 着陸地点変更を再考した
そこへ到達するのは可能だが 地表の状況は不明だ
リスクが伴うので 判断は任せる
変更するか?
君次第だ コッブ
反対なら断念する
分かった やるわ
よく言った
さすがだ
ヒューストン シャックルトンへ向かう
発射前に“何もしてない”と 言ってたが もう違う
深淵へ
フォー・オール・マンカインド
月着陸船のシーホークは 月の軌道から離れて––
シャックルトンへの 降下準備を開始します
コッブが月に立つアメリカ初の 女性となる時が近づきます
この歴史的な任務では 月面の氷の有無も調査します
科学者の推測では 氷があるのは––
太陽光の当たらない クレーターの奥深くです
氷 すなわち水の発見は––
恒久的な月面基地の…
カレン 遅れて悪い
いいえ まだ着陸前よ
皆 お酒が好きだと思って メスカルを持ってきた
飲んだことないわ
きっと気に入る
オアハカで作られてて––
「火山の下」の 主人公が飲んでた酒だ
映画の話?
違う アルコール中毒者の小説だ
でも彼には長所もある
ゆがんだ悲劇のヒーローなんだ
読んでみて
入って もうすぐ着陸よ
シーホーク 降下まで5秒
了解
P99
開始
しくじるなよ コッブ
これは大きな賭けです
シーホークは 今から8分後に––
未知の領域への 危険な着陸に挑みます
評論家はNASAの 直前の計画変更を––
“今までで最も無謀な 決断であり––”
“米国初の女性宇宙飛行士の 命を危険にさらすものだ”と
成功を祈りましょう
出力を下げる
計器は正常 順調よ
ハイゲート 減速フェーズ終了
前進速度よし 降下 順調
酸化剤が1%低い
了解
シーホークを水平にする
了解
PNGCSとAGSは一致
10号では ここまでだった
今回は私が月面まで連れていく
いいぞ その意気だ
RCS 異常なし
着地地点まで残り約28キロ
DPS 圧力は良好
シャックルトンを通過
本当に暗いな
クレーター上空 縁から7キロだから高度が高い
燃料 17%
ギリギリです
頼むぞ エド
PNGCSとAGSを比較
燃料と酸化剤の差は1%未満
ボス どこに降りるか決めて
ヒューストン 平坦な土地を見つけた
シャックルトンから 約400メートル
すごく難しい操縦よ
そのために給料をもらってる
高度610メートル 速度13
よし
いい場所だ
244メートル
13 14
シーホーク 着陸許可
了解
行くぞ
13 122メートル 6で降下
了解 P66に移行
15メートル あと3分
クロスポインター 良好
燃料 7%
砂塵が舞う
4.5メートル あと1分
燃料 6%
2.4メートル あと1分
着地
エンジン停止
ヒューストン シャックルトン基地
シーホークが着陸
着いたぞ
こんなにタバコを 吸いたいと思ったの初めて
やっとたどり着いた
状況を報告しろ 滞在可能か決める
パパはどう?
最高
本当にそうね
ダニエル!
やっと会えた
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