The first 200 lines.
環境が変われば 人生も変わる。➡
昔の格言じゃないけど それは 本当だ
ここにねえ~。 だって 出るんじゃないの?
物好きねえ~。
お化けが出るとか 幽霊が出るとかって…。
そうらしいわねえ~。
う~ん!
≪(引っ越し業者) 奥さん こちらは どちらへ? ≪(京子)あっ は~い。➡
そこのチェストの上に お願いします。➡
あっ 私 やりますので…。 大丈夫です。
じゃあ そっと そっと お願いします。
壁に ピタッと くっつけなくていいので。
はい OKです。
奥さん すいません こちら よろしいですか?
は~い! ピカちゃん お部屋の 片づけ あとで手伝うからね。➡
は~い! 今 行きま~す。
風ちゃん この家 どう思う? 僕は 結構 好きかも。
これ どこに置けばいいですか?
ちょっと 待って 待って 待って。 確認するから。➡
花菱さん! はい!
こちら どちらに置きますか?
それは リビングの方に お願いします。 ≪(光)お母さ~ん。
リビングっていってもね 元スタジオだったんだよね。
何だい? ピカちゃん。
お父さん ここのさ これ これこれ。
これをさ 使ってもいい? いいよ。
やった! おっ ついた~。➡
お母さん! 何?
あのさ そこにあった机と…。
おじさん! これって 花ちゃんのですよね?
ああ そうだよ。 悪いね テンコ君。
だよね? 花ちゃん!
≪花ちゃ~ん?
花ちゃん 何 くつろいでんだよ?
みんな 今日中に片づけるって 頑張ってるのにさ。
いや~ もう燃え尽きた。
だって 近場の引っ越しだからって 毎日毎日 運ばされてたんだよ。
これ どこ? とりあえず そっち。
そっち? うん。
まあ いいじゃん。 念願の1人部屋 ゲットできたんだからさ。
この家に越してきてよかったの それだけだからな~。
ピカちゃんとね 机 並べてんのも ほほ笑ましかったけどな。
そうか?
あっ そういえばね 近所の人に 変な事 言われた。
何て? 「怖くないの?」とか➡
「よく そのまま住む気に なったわね」とかさ。
どういう意味?
ああ それ ここ 築50年のオンボロでしょ?
この間まで 写真館だったし。
持ち主が亡くなって➡
「土地に古家あり」って条件で 売り出された。
それを うちの親が買って リフォームするって言うから➡
普通の家にするかと思ったら…。
面白いからって 店だったとこ まんま残して。
うちは 写真屋でもないのに。
変わってるんだよね うちの親。
ピカちゃん ポーズとってみて。
せ~の…。 重いな。
≪(京子)花ちゃ~ん! ちょっと!
は~い 今 行く! 下ろすか?
…てかさ 息子の事 普通 花ちゃんって呼ぶか?
花菱家は 全員 花ちゃんだっての。 ハハハ!
そういうとこがいいんだよ 花菱家はさ。
え~っと 今日から➡
この商店街のお仲間に 加えて頂きます 花菱です。
私は 花菱秀夫と申します。 どうぞ よろしくお願いします。
何菱?
花菱です。 花菱さん。
はい。 はい 分かりました。
で… あの うちの家族です。
妻の京子です。
よろしくお願いします。 皆さん 仲良くして下さい。
で こっちが…。 長男の英一です。
よろしくお願いします。
次男の光です。 ピカって呼ばれてます。
ピカちゃん? かわいい! 何年生?
え~っと 今年 4年生になります。 朋友学園に通っています。
優秀じゃない! それほどでもないです。
あっちの おにいちゃん?
あいつは 僕の友達です。
お店の子の力と書いて 店子 力っす。
テンコって呼ばれてます。 是非 呼んで下さい。
お願いします。
じゃあ 早速ですけど これ お願いしますね。
はい? 違う違う。
何で? あの…。
おばあさん あの うちは 写真屋さんじゃないんですよ。
えっ? 「木暮寫眞舘」の後を 継がれたんじゃないんですか?
あ~ これ 看板だけ残してね。
引っ越したばっかりで…。 お世話になります。
全て終わりました。 ありがとうございました。➡
御苦労さまです。 ありがとうございました。
ありがとうございました。 御苦労さまでした。
ありがとうございました。 すいません。
ねえ お父さん あの看板は 絶対に取っちゃ駄目だよ。
絶対に取らないよ。 絶対にだからね。
何か平和だね。 言えてる。
<僕たちは まだ知らなかった。➡
このレトロな写真館が 不思議な事件を招き寄せる事。➡
そして それが 僕ら家族が➡
心の中に冷凍していた秘密を 解かしていく事になる事を…>
え~ 今日は みんな 本当に お疲れさまでした。
お疲れさまでした! テンコ君 お手伝い ありがとね。
いえいえいえ。 新しい家で 新しい生活➡
頑張りましょう! 全然 新しくないけど…。
お父さんも 住宅ローン 頑張ります。 お母さんも パート 頑張ります。
乾杯~! 乾杯~!
どうも~ 頂きます。
でも やっぱり 誤解する人はいるのね。
うちが 写真館 始めたって。 看板なんか残しとくからでしょ。
だって あれ かっこいいじゃない 何か 雰囲気あってさ。
あっ そうだ。 いっそ 脱サラして 写真屋さんになっちゃおうかな?
なっちゃう? いいんじゃないっすか。
そうだ そうだ! 何?
お~!
こういうのも そのまま使えるし。 確かにね。
僕 手伝うよ。 商売なんか やってらんないよ。
だって 今 みんなは デジカメで 自宅で プリントするんだから。
夢がないね 花ちゃんは。 夢がないね 花ちゃんは。
誰かしら?
食べてあげる。 は~い! どちら様?
ほら どんどん食べろ。
今だ!
は~い!
おかしいわね… お父さん。 ちょっと見てくるよ。
ああ 俺 見てきます。
ありがとう。 ありがとね。
ピンポンダッシュかな? ピンポンダッシュって…。
野菜も食べろ。 ほら たくさん食べてよ。
野菜 食べろよ ピカちゃん。 はい。
うわっ!?
何だよ? どうしたの? どうしたの?
何? どうしたの?
ああ あの…。
今 そこ通った フワッて。 えっ?
幽霊。 幽霊?
女の子みたいな…。
女の子って どんな…? えっ?
いくつくらいだった? 背は?
母さん…。
僕らと同じくらいで せ… 背丈が これぐらいでして…。
母さん。
風子じゃないよ。
そうよね。 風子なら うちの中にいるものね。
すいません 何か 変な事 言っちゃって…。
いいの いいの。 テンコ君 全然 悪くないよ。
そうよ。 もう ごめんなさいね おばさん 変な事 言っちゃって。
すいません。 さあさあ 食べよう。 なっ?
ほら おすし! おすし おすし。
じゃあ 頂きます! どうぞ。
おなか減っちゃいましたね。 何にしようかな?
ピカ…。
ん? 戻るよ。
野菜が お前を待ってる。 ほら ほら。
よいしょ。
よいしょ。
2… 1… 0!
<風子っていうのは 7年前に 4歳で死んだ妹だ。➡
その時 僕は 10歳。➡
ピカは まだ 2歳だった。➡
うちの家族は 風子の事を忘れた事はない。➡
ただの一瞬も>
花菱? そう。➡
何か 最近 写真館に引っ越したらしいよ。
花ちゃ~ん!
お~ 田中君! ごめん 先 行ってて。
悪かったな 部活中だよな。 平気 平気。
うち ジョギング同好会だし 活動 緩いから。
今 ちょうど 君んちの話してたの。
うち? うん。
ああ 彼 高田文司。 クモテツの会長。 よろしく。
どうも。 何だっけ? クモテツって何だっけ?
三雲高校鉄道愛好会 略して クモテツ。
僕たち あちこち 遠征に行くから 資金源が必要でね。
遠征? これ!
ああ~! 撮り鉄っていうんだっけ? うん。
花ちゃんち 引っ越して 写真館 始めたんだろ?
何か バイトとかないかな?
あ~ それ 誤解なんだよね。
あっ そうなの?
うん ごめん…。 そっか。
でも すごい立派なショーウインドー あったよね?➡
あそこに 僕たちの作品 飾らせてくれないかな?
作品?
ほら! ほら 見てよ。 ここのポジション取り 苦労したんだ。
ホントだよ~! 超レアなんだから ホントに!➡
すご~い! おやじに聞いてみる。
うわ~。
これ あんたのベンチ?
うわっ!
すいません…。
何だ? この女。 絶対 彼氏いない。
「幽霊 捕獲成功」?
花ちゃんだ。➡
よう! どういう事だよ? テンコ…。
紹介します。➡
川島美土里ちゃん。 創芸学園女子の1年。➡
ゆうべの 幽霊です。
ちょっと 誰が幽霊よ!
いやいやいや さっきも のぞいてたじゃん 花ちゃんち。
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