The first 200 lines.
ス︱ジ︱・バニヨンは
高度なバレエ修業のため 欧州へ
入門先は フライブルクの名門校
午前9時 ニュ︱ヨ︱ク発
午後10時40分 ドイツ着
タクシー!
タクシー!
手を貸して
どちらへ?
エッシャー街へ
エッシャー街よ
エッシャー街ですね
ずっと降り続くの?
30分でやむ
フライブルク バレエ学院
待ってて
秘密よ
扉の陰に
アイリスが3つ
青を回して
誰?
スージー・バニヨン 新入生です
知らないわよ
手紙があるわ
激しい雨です 入れて下さらない?
もう行って!
少し待って
返事をして下さい
ソファでよければ 好きなだけいて
嬉しいわ でも明朝去るの
永久に
ドラマチックね
学校から追放されたの?
私なんか何度も追い出されてる
違うの 退学なんて 何でもない
じゃ何?
話をしても無駄よ
解らないもの
きっと信じないわ
変な話よ
私が立ち去るほかないの
浴室で体を拭いていい?
もちろんよ
なぜ閉めないの?
風で開いただけよ
何を怖がってるの?
何があったのか話して
強風で窓が開いて
怖かった
そうじゃなくて
あなたが悩んでることよ
落ち着いたら話して
開けて!
助けて お願い 殺人よ!
おはよう ダニエル
タナー先生
おはよう ご用で?
スージー・バニヨンです
昨夜 待っていたのですよ
10時過ぎに着いたんですが
私を知らないからと 入れてくれませんでした
誰が応えて?
名前は聞いてません
失礼したわ
よくいらっしゃいました 私は教師のタナーです
よろしく
副校長のブランク夫人を 紹介するわ
有名なバレリーナだったの
ブランク夫人
スージー・バニヨン 新入生です
失礼します
かわいいわね とっても
彼らは警察よ
ニューヨークに キャロル・バニヨンという…
叔母です
お会いしたわ すてきでした 芸術家の 鑑 かがみ です
姪がいらしたのね
校長の代理として歓迎します
校長は旅行中なので
アルベルト 上で待ってて
甥なの もう かわいくて
警察の方を 待たせているので行きます
怖いことが起きたの
昨夜 パットという生徒が 学校の外へ出て
誰かに殺されたのです
本当に怖いわ
注意はしてるのです
変なお友達と遊ばぬよう
お部屋の用意 まだだったわ
心配しないで
町に住む3年生が 泊めてくれます
彼女への家賃は週50ドル
学費から引いていいです
それでは あとはタナー先生に任せます
厳しいけど心配しないで
私にも容赦ないの 実に立派な先生ですよ
ついて来て
レッスンは3年 試験は年に1回です
その生徒は夜11時に外へ?
そのようです
私 見ました 11時にここへ来た時に
新入生です どんな格好でした?
金髪で茶色のコートを
何してた?
雨の中に見えただけで…
やはり11時だわ
上がって
基礎は教えてません 知ってるわね?
特別な技巧を学ぶのです
手伝いのパブロよ
醜いでしょ 話すのはルーマニア語だけ
笑顔を見てやって 入れ歯が自慢なの
昨年 歯ぐきの病にかかって
歯をすべて抜いたの
先に上の歯を 1日おいて下の歯を
どこへ?
更衣室へ
室内プールもあります
タナー先生 お耳に入れたいことがあります
おしゃべりめ
いい加減にしなさい
新入生よ スージー・バニヨンです
アメリカ出身もいますよ ミリアムもです
あなたのロッカーは9番
今日の靴は誰かに借りて
急ぎなさい “赤の間”ですよ
マタ・ハリが また告げ口に行ったわ
オルガよ あなた下宿人ね
お世話になるわ
週50ドルって聞いた?
前払いよ
心配しないで
気にしないで ここではいつもこうよ
誰か靴を貸して下さい
どうぞ
買うなら50マルクでどう?
カバンの中にあるんだけど
置いてきたの
今日だけ
いいのよ 使ってちょうだい
あとで返して
ごめんなさい
いいのよ
お金のこと驚いた?
来たばかりで
私も最初はね
ここの習慣なのよ
スージー
サラ
スネイクのSで 名前の始まる人は
ヘビの化身よ
来年卒業したら スイスの国立校で教えるわ
あなたは?
たぶんアメリカに帰るわ まだ未定よ
すてきなお部屋ね
気に入って?
嬉しいわ
私たち仲良くなれそうね
ヘビの化身でも?
あれは冗談よ
サラも気にしてないわ
大丈夫 平気よ
荷物 持ってきてくれたの?
必要と思って
自分で運んだのに
ありがとう
いいんです
休んでいく?
学校に戻らなければ
30分後に夕食です
数分でも?
もう行かないと
食事に遅れたら叱られます
明日ね
やったわね
聞こえるわよ
赤くなったわ
彼 かわいいでしょ
学費稼ぎに 住み込みで––
タナー先生の世話を
毎日こき使われてるわ
もちろんよ 分かったわ
明晩またかけて 考えとくわ
彼 キュートよ
パットは好きだったの
あんな殺され方なんて
信じられないわ
昨夜 見たのね
学校の前で
様子が変だった
独り言を
退学はひどいけど
自分のせいよ
嵐がひどくて
問題児で
奇妙なことを言ってた
周囲を巻きこんで
秘密…
アイリス…
確かに“秘密”と言ったわ
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