The first 195 lines.
《颯斗:どうしてこうなった?
どこで間違えた?》
《いつから やり直せばよかったんだ…》
(サンジ)裏へ回れ。
落ち着いて行けよ。 はい。
突入します。 準備は いいですか?
では
どなたか やりたい方。
(美咲)はぁ? (健三)お兄ちゃん やらんと?
(佳苗)リーダーなんでしょ。 イヤホンなんかして。
リーダーなんて そんな…。 これも もしよかったら
します? (徹)えぇ?
ねぇ アンタ ここまで来て
何逃げ腰になってんの? いや…。
もういい 貸して。
(ブザー音)
(サンジ)警備が来るまで 5分はかかる。
慌てんな。 5分あるそうです。
あっ ありがとうござい…。 いいから急いで。
すみません。 わっ すご!
へぇ。
どっかな~。
~
あっ! あったばい! こっちこっち! こっち!
ほら。 これ。 おぉ!
よしよしよし… えっと…。
10…。 ドキドキするぅ。
キャッツ・アイになった気分。 あいた~。
俺も今 同じこと考えてた。
なんか 気が合うござんすね。 ヘヘヘヘ…。
40…。
あれ? どうした?
開かないです。 えっ えっ 待って
これ ちゃんと回したんですけど。 あっ。
こりゃあ 変えられとるな。 (颯斗たち)えっ!?
急いで。 あと2分。
ちょっと どげんすると? (徹)あぁ…。
針金の徹に任せてちゃぶだい。
ちゃぶだいって アンタ…。 よいしょ。
あっ! えっ?
あと1分!
あぁ もうダメだ…。
(サンジ)諦めんな! 5人いりゃあ
金庫ごと運び出せんだろ。
ひとまず運び出せ! ダメだぁ~!
おい! ちょっ…。 うわっ!
アンタが逃げたら 指示聞けないでしょ!
最初に逃げたんだから 運転してよ! あっ 免許
持ってなくて…。 はぁ? 闇バイトが
何法律守ってんの? コラァ! 何しとんじゃ!
ヤバい! 入って! うわっ ヤバい ヤバい…。
鍵! 鍵! 鍵! (エンジン音)
オーケー! 出すばい!
もう大丈夫みたい。 よかったぁ
早めに逃げといて。 はぁ?
アンタが逃げずに 金庫運んでれば 今頃ねぇ…。
(佳苗)まぁまぁ ケンカしない ケンカしない。
バナナ。 ねっ。 バナナで仲直りしよう。
(健三)は…。
あっ! (衝突音)
いかん… いや まいった…。
まさか… ウソやろ。
こげな… いや こげなこと アンタ…。
まいったぁ これ どうしよう。
(佳苗)ヤダ!?
いやぁ ちょっと 何しとっとですか そんな。
何しよっとですか もう。
(パトカーのサイレン)
逃げましょう。
俺が運転してたわけじゃない。
ただ 後ろに乗ってただけで…。
(梨奈)颯斗! わっ! えっ! そんなこといいから
私に 30万 早く返してよ! おい!
えぇっ!
借りた金 返せねえなら 東京湾に沈むしかねえな。
30万! あっ あっ あっ…。 沈めてやろうか?
おい 出せ コラ。 出せ オラァ!
(梨奈)押せ! 押せ! あぁ~!
応募しました~!
あぁ~!
バレてない。
ハァ よかった。
(バイブ音)
(送信音)
えっ。
バレてる。
来んかと思っとったばい。
皆さん 誰に呼び出されたんですか?
昨日のことは ネットにも ニュースにも…。
そうなの。 だから あの… あの人 実は生きてて
慰謝料請求するために 呼び出したのかもねって 今…。
だったらいいですけど…。
いや よくはないですけど。 死んどるよりよかよ。
えっ? でも ちょっと待ってください。
こ… これって自撮り? 自撮りですか?
自撮りですか 死体が。 死体やなかけどね。
ナンマイダブ ナンマイダブ…。 確かに なんで私たちの連絡先を
死体が? いや 死体やなかて。
(ドアの開く音)
(サンジ)なんだこれ。
おっ。
おつかれちゃ~ん。
ど… どちら様? 俺?
サンジ。
昨日は よく眠れましたか?
小川健三 56歳 無職。
元料理人 バツイチ。
まぁ 眠れるわけねえか。
(サンジ)原佳苗 55歳 無職。
元信用金庫職員。
まぁ 人ひとり 殺してんだもんな。
栗林徹 無職。
前科 24犯のコソドロ。
ひき逃げ ダメ 絶対。
(サンジ)久保美咲ちゃん 24歳 フリーター。
やっぱり死んだんだ。 えっ?
お前らが殺したんだろう。
田中颯斗 25歳 フリーター。
24です。 ハハハ。
誕生日 来週だろう。 もう 25でいいよ。
お前ら全員 金に困って 闇バイトに初めて応募したんだよな。
あっ 闇バイトに 応募したわけじゃないです。
俺も なんも知らなかったとですよ。
高収入バイトに 応募しただけなんですよ。
警察に自首しろって話?
それ興味ねえなぁ。 だって俺
この死体の家族でも 親友でも なんでもねえもん。
じゃあ目的は何? なんで呼び出したの?
おぉ~。
ういっ ドーン。
あぁ… お前ら
もう一回 俺の下で 闇バイトやれ。
えっ。 自宅に数億隠し持ってる
資産家家族がいる。
俺ずぅ~っと ここの金狙ってんだけど
資産家だけあって 警備が厳重で 忍び込むことすらできない。
そこで お前らの出番だ。
お前ら 今日から
血つながれ。
あっ? 家族になれ。
家族?
(サンジ)お父さん お母さん お兄ちゃん お姉ちゃん
おじいちゃん。 家族になって
コイツらの隣に住め。
絶対的信頼関係築いて
隙狙って 金盗め。
それって 「パラサイト」みたいなことですか?
おっ さすがお母さん。 韓国映画 好きだもんね。
まぁ あれは ホントの家族だったし 隣人じゃなかったろ。
あと ジジイいなかったもんな。
はい! はい わかったら はい 撮りま~す!
おいおい! 家族つったら家族写真だろ?
「家族写真のない家族は いい家族にあらず」って。
なぁ!? えっ!
はい はい。
思ってないくせに。 いいから早く!
ほら お兄ちゃん並んで。 お父さん 率先して並ばせてよ。
はい じゃあ お兄ちゃんと お姉ちゃんが やっぱ
真ん中でさ。 お父さん お母さんは
優しい距離感で 後ろから こう そっと。
いくよ~? ほら 笑え!
まばたきなさいませんように~。
はい 家族!
(シャッター音)
《こうして僕らは 闇バイト家族になった》
俺たちは家族たい。
ほら 行くばい。
(ドアチャイム)
(孝四郎)はい。 どうも はじめまして。
あの 隣に引っ越してきた 小川と申します。
これ。 (孝四郎)あっ これはご丁寧に
どうも。 財前です。
お父さん すてきなおうちね。
あぁ あっ おっ お父さんも そげん思いよった。
お兄ちゃんも 思いよったやろ? お兄ちゃんも もちろん
いつか こんなうち 住んでみたいよ。
おじいちゃんもや。 お母さんも。
お父さんもたい。 不自然すぎる。
(奈菜)こんにちは。 おっ あぁ…。
(颯斗たち)こんにちは。
(慶子)にぎやかに お話しされてるの聞こえてました。
仲よしなんですね ご家族。 アハハッ。
そげんことなかですよ。 (孝四郎)けど
お父さんだけ 福岡なまりなんですね。
いや あの 僕… なまっておりますか?
これ あの 標準語です… ですばいじゃん?
あっ! ワンちゃんだ! かわいいば~い。
(孝四郎)リクっていいまして。 へぇ。
あっ もしよかったら今度 リクくんのお散歩させて
いただけませんか? あの 家族でいつか
ワンちゃん飼いたいねって話 してて。 ほぉ それは喜んで。
リク 今の家政婦さんに懐かなくて あまり歩かせてやれて
なかったんですよ。 では ぜひ。 ねぇ。
えぇ? 私犬苦手なんだけど。
ワシは猫派や。 あぁ 俺もたい。
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