The first 200 lines.
この国を思う時 私は戦慄する
正義の神は 永久には眠らないからだ
トマス・ジェファソン 1785年
実話に基づく物語
〈その子をここへ〉
〈祖先の時代より〉
〈子供たちが 民の周期(サイクル)を決めた〉
〈子供の地位は 創造主に委ねられ―〉
〈印を持つ子は 年長者の上に立つ〉
〈彼らには―〉
〈一生涯(いっしょうがい)の 称号を与えられる〉
〈この子は 知恵と―〉
〈勇気を備え〉
〈先見の力を持つ〉
〈この少年の 体にあるのは―〉
〈祖先からの聖なる印〉
〈彼は民を率いる―〉
〈預言者となろう〉
〈彼の言葉に耳を傾け〉
〈聞き入れるべし〉
1809年 バージニア州 サウサンプトン郡
見いつけた!
ナット!
ナット!
また君の勝ちだ
出ておいで
サム お夕食の時間ですよ
はい
行くよ
少しでも動いたら 地獄に吹っ飛ばすぞ
ここで何を?
旦那様に食べ物を
ターナー様です
こんな夜中にか? こっち向け
身分証明書は?
見せろ 早く渡せ
下がれ
自分の方が賢いと?
まさか
ジェシー 白人をコケにしたニガーは?
死んでもらう
後ろを
ひざをつけ
自業自得だぞ
何事?
食料を盗んで見つかった
殺しちまった 逃げないと
ママと ばあちゃんを頼む お前は神の子だ
お前には 神に与えられた使命がある
それは誰にも奪えない いいな?
はい
さあ 寝床へ
なるべく早く戻る
早く寝床に戻って 寝るんだよ
ブリジット ナンシー 起きろ
アイザックが問題を起こした 居場所を教えなさい
存じません まだ帰りませんで
本当か?
ベン
外してくれるか
白人が命を落としたんだぞ 意味は分かるだろ
彼女たちを傷つけたら 保安官を呼ぶぞ
誰も奴の居場所を?
知りません
チクショー
お前は?
息子は何も…
パパはどこだ
お前が教えてくれないと―
他の誰かが見つけて殺しちまう
俺に話せば パパは無事に帰れる
いいか?
パパはどこだ?
話せ 口を開けて言うんだよ!
親父はどこだ!
クソガキが
息子も息子だな
もしウソをついてたら また来るからな
痛い目に…
どうかご勘弁を! お願いです
もうそこまでだ
息子に礼儀を教えろ
今度まっすぐ目を見たら 父親と同じ罰だ
手伝ってもよくて?
どうぞ
今朝 サミュエルが 気になることを
“ナットは 文字を読めるんだ”って
読めませんよ
私も信じられなくて―
試してみたの
そうしたら 彼は しっかり文字を読み上げた
明日の昼食後 ナットをうちへ
悪気はないんです よくお仕置きを
お仕置き? 何を言ってるの
彼を教育したいの
神様が与えた才能を 無駄にしたら罰が当たるわ
だから ナットは 当分 母屋で預かります
最初は集中して学習しないとね
分かりました
大丈夫
ただの夢よ 現実じゃない
大丈夫 頭の中で起きただけ
ママがついてる
パパに会いたい
ママもよ
すごく
腕を通して
ハンサムね
心配ないさ
それは白人のための本
あなたには 分からない話ばかり
でも とっておきの本が
これまでに書かれた最高の本よ
あなたは特別な子
よく勉強し 私の指示に従えば
あなたは人生を一変させられる
私が手伝うわ
はい 奥様
創世記からよ “初めに…”
“初めに…”
この“The”は厄介な単語ね
スペルが T H…
“罪人たち 手を清めなさい”
“心の定まらない者たち 心を清めなさい”
“悲しみ 嘆き 泣きなさい”
“笑いを悲しみに変え 喜びを愁いに変えなさい”
ヤコブの手紙 4章8節から9節
私はヤコブの手紙1章を
主の恵みにすがりましょう
天に召される前 ベンが―
あなたを農場で働かせた方が 役に立つと
悪いわね ナット
ここから向こうまで 綿花を摘んでいくの
近くにいるから
ありがとう
“信じなければ 私は卒倒していた”
“命あるものの地で 主の恵みを見ることを”
“主を待ち望め”
“雄々しくあれ 心を強くせよ”
“そしてなお 主を待ち望め”
祈りましょう
サム 君の妹は いい奥さんになりそうだな
美しい花嫁姿を見届けられて ありがたい
婿が 妹とお袋を 引き取ってくれりゃありがたい
それにしても君の奴隷たちは 実にすばらしい
来るたびに感動するよ
敬虔だからな 説教師もいる
干ばつのせいで この町の 白人はますます苦労しておる
奴隷の服や食料も必要な上
暴動を起こされる不安もある
奴隷たちを なだめれば いい金になるやもしれん
奴隷同士なら効果的だ
どうどう 止まれ
ニガーを見たか?
いや うたた寝してたんで
お前はどうだ? 俺はウソを見抜く
見てません
ジョンソンの奴隷が 2人逃げた
白人監督に 反抗した後だとか
見たら知らせろ
分かった
中で勘定してくる
あの
お子さんが落とされました
ありがとう
何しやがる
彼はただ…
妻に話しかけたな
所有者はどこだ
お前に聞いてる
その杖を下ろすんだ
保安官を呼ぶ こいつは私と妻を襲った
告訴してやる
呼びたきゃ呼ぶがいい
だが3つ数えるうちに 杖を下ろさないと後悔するぞ
脅すのか?
1…
2…
行くぞ 坊主を離すな
帰るぞ
トウモロコシだよ
甘いトウモロコシだ
そしてこいつは 雄牛のように強い
〝奴隷販売〟
いい種も持ってるぞ
そして この歯!
それじゃあ 200ドルから
150なら? こっちも生活があるんだ
100ドル
75だ!
売った!
行け
くびきをつけろ 女を
お次は おとなしい田舎娘
弾けんばかりの18歳だ 175ドルからだ
175ドル 他は?
そうこなくちゃ! 225はどうだ?
キャサリン様の 結婚祝いにしては?
225ドル!
召使が欲しいと
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