The first 200 lines.
(鐘の音)
(次元大介(じげん だいすけ))フゥ…
(BSJのオランダ語) 待ってたぞ 次元大介
わかるよな
フッ
(銃声)
(鐘の音)
(BSJ)次元大介…
うう…
(銃声)
(男)ハハハッ うらあっ!
んん… うりゃ! (殴る音)
(男)立て おらぁ
(宅見悠也(たくみ ゆうや)のうめき声)
(殴る音)
(男)うああー! (ハンマーで殴る音)
(倒れる音)
(稲田恭子(いなだ きょうこ))ハァ ハァ ハァ…
ハァ ハァ ハァ…
(悠也)恭子…
(悠也のせきこみ) (恭子)あっ… んっ!
(恭子)悠也 逃げ切れないよ!
(悠也)もう 引けねえんだよ!
(恭子の荒い息)
(恭子)悠也? 悠也!
(恭子)悠也! (悠也)ハハハ…
(悠也)こいつだ
(悠也)どけ! (恭子)ああっ
(悠也)うあーっ!
(衝撃音)
(銃声)
チッ
(次元の英語) 腕の問題じゃないようなんだ
(ケリーの英語) 私にも悪いところが あるようには…
(次元) …あんたの腕はピカイチだって 聞いたから頼ったんだが
(ケリー)こう言っては何ですが
コンバット・マグナムは 確かにいい銃です
でも 今じゃ コレクター向けの骨董品です
世界一のガンマンに ふさわしい銃とは思えません
さっきのことで明白だ
どれをとっても性能は段違い
あなたの腕にも 完璧に応えてくれるはずです
(次元)世話になったな
(ケリー)ミスター次元
(次元)忘れ物か?
(ケリー)私の方です
世界一のガンスミスがいるとの 噂を耳にします
その方がいるのは
日本の“泥魚街(でいぎょがい)”みたいです
その人なら もしかすると
日本か…
何年ぶりだっけな
(街の喧騒(けんそう))
(タクシー運転手) 泥魚街(でいぎょがい)は初めてですか?
(次元)ああ これで最後だ
(タクシー運転手) みんな そう言って常連ですよ
あっ 禁煙です
あめでも どうぞ
(車のドアを閉める音)
(女性たちの笑い声)
(娼婦(しょうふ)たち)あっ お兄さん お兄さん タトゥー どう?
(客引き男) お兄さん! どうですか?
(娼婦たち)お兄さん
(瑠璃(るり))お兄さん
お兄さん 寄ってきなよ
(次元)すまない
(瑠璃)ん?
(次元)“山富(やまとみ)”って飲み屋に 用があるんだが
よそ者(もん)だろ?
どこにあんのか 教えてもらえないか?
そこをずーっと行ったとこにある セントラルホールの中だよ
でも よそ者が行くのは お勧めしないね
(次元)ハッ
気をつけておくよ
何かあったら “瑠璃の客だ”って言いな
(次元)ほい
金もらったら 親切じゃなくなんだろ
(次元)じゃあな
(瑠璃)バイバーイ
あっ お兄さん ちょっ イケメンじゃん
(男)え?
(瑠璃)おいでよ 寄りな 寄りな
(男)えっ いいの? (瑠璃)いいよ~
(男たちの騒ぎ声)
(山富の店主)へい お待ち
おお…
(店主)自家製でさ
先代から続く秘伝の
ごゆっくり
ああ…
(金城正一(きんじょう まさかず))すまねえ… 待たせたな
(次元)悪党の最果てと 耳にしていたが…
普通に いいとこじゃねえか
(金城) タクシーは禁煙だったんだろ?
降りた直後に
随分イライラした様子で タバコを吸ってたってな
(次元)え?
街の全員が
(次元)ハッ
やっかいなとこに 来ちまったな
街を仕切るヤツに 俺の客だと伝えてある
騒ぎを起こさねえかぎりは 大丈夫だ
起こしたら?
全員が敵だ
(次元)ハハッ
この泥魚街は
都市開発に失敗して 廃虚化していた街を
行き場を失った はぐれ者たちが 占拠してつくった最後の居場所だ
まさに 悪党の最果て
だから 命懸けで守る
(次元)なるほどねえ
で お探しの鉄砲鍛冶(かじ)だが
“ヤグチ”だったっけな
ヤグチ…
聞いたこともない名前だ
そいつも 流れ者(もん)か?
それが この街の人間じゃねえ
あ?
随分前に この街で 取り引きしてただけだ
相手は“鯉(こい)のぼり”の人間
(次元)鯉のぼり?
(金城)あの 鯉のぼりには
代々 この街を仕切る人間が 住んでやがってな
最近 新しいボスに代わって
傭兵(ようへい)やら 殺し屋崩れを かき集めてやがる
街の人間も 新しいボスに万歳さ
うまくすりゃ 逃げ回る人生から おさらばだからな
お前を長居させちゃ 面倒が起きる
ガンスミスの居場所だ
県境にある寂れた商店街で 時計屋をやってる
手間をかけたな
(文具店の店主)フゥ… ハァ…
(子どもたち)ただいま!
おかえり ハハッ
ハハハハハッ
(そば屋の店主)まいど! あっ どうも まいど
まいど~!
(山木一郎(やまき いちろう))イタタタ… (矢口千春(やぐち ちはる))ほら しっかり ほら!
(千春)はいっ 1 2 1 2… (山木)イタタタタ…
(千春)よいしょ
ハハハ…
脚 伸ばして ほら ええ?
(子どもたち)ただいま!
(古書店の店員)おかえり 手 洗ってから おやつだよ
(子ども)わかった
(千春)ハハハッ
(山木)イテテテ… (千春)はいっ はいっ はいっ…
ほら あと3分だよ ね?
我慢できなかったら もう1個 もらうよ
そんな… もう だいぶ 内臓に ガタ来てやっからさ
(千春)何だ ほら
(山木)1 2 1 2… (千春)ほれ ほれ ほれ…
(山木)1 2 1 イテテ… (千春)ほい ほい ほい…
(千春)はい はい はい… (ノック)
(千春)まさか 客かい?
(次元)矢口ってのは?
私だよ
旦那か息子は?
独り身だ
じゃあ あんたが…
(山木)おいおい 何だよ 変なヤツだな
千春ちゃんに用事があるんなら さっさと言えよ
何だ?
(千春) ゼニス エル・プリメロ A384
ああ いい時計だ そいつの修理かい?
直してほしいのは こいつじゃない
ああ…
そういうことかい
(山木) どうした? そんな顔してよ
あ? あっ 何でもない 何でもない
ほら 配達 配達
あっ そうだ いけね 忘れてた
じゃあな
おきばりやっしゃ
(山木)はい
さよなら
私に修理を頼みたいっていうのは 腰に差してるやつだね
(次元)フッ
驚いたね 次元大介かい
ああ
(千春)こんな コンバット・マグナムを持ってるのは
次元大介ぐらいだ
撃った弾が迷子になる
隅から隅まで調べてみたが
何が原因か わからない
ハァ…
残念だよ
噂ほどの男じゃなかったようだ
(次元)どういう意味だ?
お前さん こいつの声に もっと耳を傾けてやっていたら
こんなに ひどくは なってなかった
こいつ持って 帰っておくれ
あんたにも直せないのか?
バカ言うんじゃないよ もう引退したんだ
今は やっと本物の時計屋だ
(波の音)
(恭子)本当に あの子を売るの?
(悠也)ハァ… また その話かよ
ハァ…
(恭子)このまんま 3人で一緒に逃げようよ
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